オーケストラ>>音楽は奇跡を起こす

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オーケストラ」の監督はロシアからイスラエル経由でフランスに亡命した人らしい。

ユダヤ人排斥運動下で解雇されたソ連の指揮者とオーケストラ団員たちが
30年ぶりにステージで演奏するお話です。

ソ連崩壊による生活の変化。
フランスでの共産党の力。
ソ連におけるユダヤ人やロマ(ジプシー)の問題。
歴史や時代に翻弄された人々の運命という重い背景を
コメディ度高く描いているところは「ライフ イズ ビューティフル」っぽくもあり
幸せはシャンソニア劇場から」っぽくもあり。

久しぶりのステージは異国の地、パリ。
若い客演女性バイオリンソリストの心揺さぶられる演奏が
最初はぎこちなく、気持ちも散漫だった団員たちに音楽への情熱と自尊心を蘇らせ
指揮者とオーケストラと会場と観客がひとつになったそのまま
一気にラストまで聴かせてくれる。

感動が感動を呼び、オーケストラは世界ツアーに出ることに。
夢半ばにして終わってしまったように思えたことも
何かのきっかけで、やり直せることもあるのだ。
母が叶えられなかった想いを母亡きあと
母を知らずに育った娘が叶えることも。

「タラフ・ドゥ・ハイドゥクス」のフィドラー、カリウがロマとして
重要な役柄で出ていたのは嬉しかったな。
カリウの超絶悶絶バイオリン。
早弾き技術に、というより民族の誇りに満ちた演奏に感動!!
by mint_jam | 2010-05-30 01:18 | movie | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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