ルーマニア紀行・・・風景が飛ばない
2010年 07月 30日
空港近くに宿を取る。
手を伸ばしたら届くんじゃないかと思うほど近い位置で
飛行機が飛んでいる。
輪郭がぼやけ、大きくぼよ~んと太ったオレンジ色の月が
こっちを見ている。
「ルーマニア」ってどんなとこなんやろ?
ガイドブックに載っていないどんなものに出会えるのやろ?
そんなことを思いながら深い眠りに落ちてゆく。
翌朝、在ルーマニア日本人の方にホテルまで迎えに来てもらう。
国鉄ブカレスト北駅に向かう車の中で
旧・共産主義時代に建てられた無骨な建物と街路樹を眺めながら
何故彼がルーマニアに住むことになったのか。
何故、私がルーマニアに来たかったのか。などを話す。
そして「絶対に行けない」と思っていたロマの村に行けることを知る。
(^^)
ルーマニアの国鉄はかなりゆっくりのようなので
今回はトランシルバニア地方だけを回ることにして
シギショアラまでの1等席(コンパートメント)の切符を買う。
300km、6~7時間は高橋尚子が走るほうが早い感じ。
緯度が近いからなのか北海道の風景に似ている。
雲が手を振ってくれている。
野花やひまわり畑や馬や牛。
列車は動き出したけれど風景が飛ばない。
のんびりゆっくり旅は始まったばかり。