イッセー尾形のこれからの生活>>休眠前の熱演
2012年 07月 17日
どんな職業でも、どんな設定でも、おじいちゃんにでも、お姉ちゃんにでもなって見せてくれる。
人間観察から生み出された森田オフィスのネタは構成が素晴らしく
ひとつの劇は10分から15分くらいだけれど
どれもイッセーさんにうっとりする暇もなく、笑いと哀愁の世界に引きずり込まれる。
一話終わるたびに舞台の端っこに設営されたオープン楽屋で着替えたりお化粧をするのだけれど
その所作を見ながら次のネタを想像するのも面白い。
最後の挨拶で「今、こんなん考えてる。」って新ネタのさわりをいくつか教えてくれた。
・公園にスケッチをしに来たのにスケッチをしないおばさん
・噂は床屋から広がる。その現場を押さえる
など。
還暦を迎えてしばらく休眠するんやって。
それはとってもいいことやと思う。
休眠明けが楽しみ!!
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イッセーさんによる上演中の注意事項(アナウンス)
「婚礼と通夜」
急に弟が亡くなり同じ日に孫の結婚式とお通夜を行う70代のお爺ちゃん。
「電車王子」
電車(東京から千葉に行く線)の吊革に掴り揺れながら同僚に社内の人間関係や
仕事のグチを言い続ける30代の中堅男性社員。
「ショールームへようこそ」
自動車のショールームで働く、やる気なしの20代のショールームレディ。
「水族館のチケット売り」
いなたい水族館のチケット売り場に座っている40代のおばちゃん。
「大手町はどこ?」
北九州から東京に出張で来た50代の中間管理職。
「ひとり旅の女」
鄙びた町のホテルに予約もなく一人で泊まろうとする30代の女性。
「尺八を吹く舟頭』
中国人観光客を乗せた川下り舟の60代の舟頭。
「ハウスクリーナーミュージシャン」
清掃会社で働く20代のミュージシャン。
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よう笑(わろ)た。
今回はどれも新作だったそう。
これから舞台に掛けられるたびに変化していくのが楽しみ。
ロビーでは衣装のオークション(3000円から)をやっていた。