沢渡朔写真展「少女アリス」@ライト商會

1973年に出版された写真集「少女アリス」未発表だった約60点で編まれた
沢渡朔さんの写真集「少女アリス スペシャル・エディション」出版に伴う写真展が
京都のWRIGHT(ライト)商會で。

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ハッセルブラッド(スウェーデン製の6×6判カメラ)と300本のポジフィルムを使って
西武百貨店での企画展のために「不思議の国のアリス」の故郷イギリスで
撮りおろされたのだそう。
文化前衛的なことに予算を付けるって西武らしいな。

霧を含んだ明度と彩度の世界が幻想的。
セッティングのセンスも抜群で、浄化した沢渡アリスの世界に入り込んでしまう。
全裸ヌードもあり小学生低学年とは思えないほど幻想的で妖艶なアリス。
白いヴェールから透けた身体が発する透明感は幻覚を見てるようでもありました。
少女の中にあるのは天真爛漫だけじゃない。
英国の鬱々とした天候にも似て、「ダークアリス、誕生」のコピーに偽りなし。
うっとり。

アリスとして被写体に選ばれたサマンサ・ゲイツちゃんは、
「あなたにも、チェルシー、あげたい」@チェルシーのCMに出ていたの女の子。
イギリスのデザイン集団、ヒプノシスによるレッド・ツェッペリン「聖なる館」のジャケットで
ハイハイしてるのもサマンサちゃんだとか。
(驚!)

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by mint_jam | 2014-11-16 17:53 | art | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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