「弄る」 イイマユミ ヤマモトヨシコ 写真展@Gallery3

「弄る」 イイマユミ ヤマモトヨシコ 写真展@Gallery3_c0108673_13552298.jpg



イイマユミさんの写真にはいつも想像を掻き立てられる。
ゾクッ!としたり、気持ちを引っ張られたり、突き放たれたり。
感情を自由に反応させながら見ていると突然精神細胞に切り込んで来るもんやから、
深く対峙すると自分をさらけだすことになってしまう。
それが怖くて逃げ出したり、面白くてまた見たり。

今回のテーマは「弄る」(まさぐる)。
植物や樹をモチーフにしながら深層心理を描くイイさんらしい作品がいっぱい。

樹齢深い樹は土の上に伸びる枝以上に根を張り、水を吸い上げる力が強いのだそう。
満面の笑みを浮かべるような樹木の一部分は生殖器に見て取れて
ただただ自然の摂理を思い知る事になり、その湿度に身体の隅々をまさぐられ
搔き出され、深層心理と対面することになったのでした。

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Gallery3は、元は銀行の応接室。
窓があるから時間帯や天気によって部屋に入って来る光線が違って作品の感じ方が
変わるところもいいね。
ギャラリーの窓越しに何を憶ふや・・・。

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イイマユミさんのメッセージ

木はこの世に与えられた自らの居場所から
じっと動かず枝屋根をそこかしこにはりめぐらせる
それは生への渇望であり
純粋な生殖活動への欲望を明らさまに自然界へと露呈してる
私がそれらを撮るという行為は
枝や根や木肌に顕わされる木の感情や感覚に共鳴し
その魂に呼ばれてつき動かされた衝動の結果に過ぎない
by mint_jam | 2014-11-28 19:54 | art | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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