谷崎聖子「イーラーショシュとビーズ刺繍」展@ONE PLUS 1 gallery
2015年 04月 26日
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのメンバーが住んでいる村、クレジャニに行きたいけど、どうやったら行けるのかと宿主に相談したら、連れて行ってくれる人がいる。という。
その方が紹介してくれたのが、トランシルヴァニア地方(ハンガリー&ルーマニアにまたがる文化圏)の手仕事を愛してやまない谷崎聖子さん。
たくさんの人にトランシルヴァニアの手工芸を広めようとしてる谷崎さんの、日本では2度目の展示を見せてもらいに行って、久しぶり〜の再会。
会場にはトランシルヴァニアの村々で人間関係を築いて(←ここが重要なとこ)集めた、農村の暮らしに息づく素朴で堅実で思いや祈りがこもった文化がいっぱい。
先日、「世界の村で発見、こんなところに日本人」に登場して、トランシルヴァニアでの暮らしぶりが紹介された谷崎さん。
そのときにカティおばあちゃんとおばあちゃんが作るビーズ刺繍も紹介されていたんだけど、今回の展示ではそのカティおばあちゃんのビーズ刺繍も来日。
トランシルヴァニアで連れ行ってもらったいくつかのおうちで見た刺繍を思い出して
うっとり。
世界のあちこちで民族文化が失われつつある。
伝統的な事は、めんどうくさい事がいっぱい。
手を使ってちまちまやってる暇もないし、しんどいし、似たような工業品を安く買えばいいやん。
あか抜けない文様の意味何て知らなくても嫁に行ける。
そんな時代になったんやし、しゃぁないわ。と当地のご年配者が諦めかけても、彼らの文化がどれくらい素晴らしいものであるかをあらゆる手段で訴えかけ、残そうとする外国人がいる。
どうか谷崎さんの気持ちが通じてこの先もトランシルヴァニア地方の方々が、先人から受け継いだ伝統と技能を継承されますように・・・。
トランシルヴァニア西部、カロタセグに伝わる伝統刺繍「イーラーショシュ」。
太い赤、黒、青、白の単色のステッチと植物などをモチーフとした図案が特徴やね。