ポーランド紀行>>アウシュビッツとビルケナウ1

ロシア行きを辞めた私にポーランド行きを薦めてくれた人がいる。
真冬にアウシュビッツとビルケナウにバスツアーで行った彼の指南はこうだ。
「絶対に行った方がいい。アウシュビッツとビルケナウは離れているし個人で
行ったら時間が無駄になるし、ガイドツアーの予約が別に必要だからツアーに参加
した方がいいけど、夏は早めに予約しとかな行かれへんかも。」

豊田勇造さんにそのことを話したら「せっかく(ポーランドに)行くんやったら
(アウシュビッツには)行った方がええと思うよ。」と言われ、そうやんなぁ。
と思いながらも予約する気持ちになれないまま飛行機に乗る。
アウシュビッツへの拠点町であるクラクフに行ってみて、やっぱり行っておこうと
思えば予約すればいいし、その時点で席がなければそれは縁がなかったってことに
しよう。

クラクフの町に着くとその明るさに気持ちが弾む。
想像していた以上の気温の高さによる開放的な印象によるものかもしれない
けれど、知識もないのに日本でいろいろ考え過ぎ、意味のない葛藤フツフツしたり
行って見たときの反応が怖かったことが嘘のように素になれて観光案内所に出向き
あっけなくアウシュビッツとビルケナウのツアーを予約。


世界遺産登録名は「アウシュヴィッツ=ビルケナウ ドイツ・ナチの強制・絶滅収容所」。
クラクフからバスで1時間半ほどの車中、英語で関連ビデオを見る。

第一収容所でバスを降りる。
遊園地か博物館にでも行くような錯覚に陥るものすごい数の観光客(観光客と
表現するのは違うように思うけど)たち。
いや、今は博物館なんですけど。
その脇の原っぱに目をやる。

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ガイドツアーの時間までのわずかな時間に本を買う。
簡単なガイドブックを手に取っていた私に「こんなのもあるよ。」と
見せてもらったのは、今の風景が当時どうだったのかが見開きで見られる
写真集。

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大きな鞄は持ち込めないがカメラはOKとのこと。
並んで入場する。
ガイドのお兄さんを紹介され、イヤホンを耳に付ける。
大きく深呼吸。

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by mint_jam | 2015-07-07 01:05 | travel | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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