いくちゃん@阪神御影

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深夜食堂のイメージを持つ屋台「いくちゃん」。
友だちがいればなんてことはないんだけど、1人で暖簾をくぐるには勇気がいる。
だって50年以上も阪神御影界で商売をされている屋台の串カツ屋さんなんだもの。
気合いのベクトルが腑抜けるほどの笑顔で迎えてもらって、1人で来ても大丈夫と
嬉しくなる。
〜お銚子の隙間から覗いてみると、そこには幸せがありました。〜
友部正人さんの一本道がmpodをぐるぐる。
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冬はつとめて。と言ったのは、随筆家・清少納だけど、冬は牡蠣でしょ。
関西圏だと牡蠣といえば日生だけど、いくちゃんの牡蠣は伊勢なんだって。
雑味ゼロの美味しさは下ごしらえの賜物。
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お寿司が2貫同様、いくちゃんの串カツも単位は、2貫。
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レバーもしかり。
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50年前からレバはあって、テバを聞き間違えるから、うちではブーメランって
注文してもらってるんです。
mpodに西城秀樹さんのブーメランがグルグル。
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銀杏。
串に刺すという一手間が、より材料の美味しさを引き立てる。
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レンコンの端っこは、食べ応えがありますね。
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「フイルム時代には写真を撮ってたんですよ。」と
配偶者の名前を暖簾に掲げている、りょうぞうさん。
丁寧に話される声のトーンは穏やかで、
ハロゲンの灯りは、ひと呼吸するのにちょうどいい輝度と照度。
高温の油に串の先を潜り込ませる。
パチパチと音を立て具材の芯に火を通す。
さっと引き上げ、すっと差し出す。
その美しい所作に見惚れる。
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阪神御影と言えば、いくちゃんと同じくらいのアイコン「田中屋」。
今も、謹製・自家製パンは健在。
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by mint_jam | 2017-02-04 16:07 | f&b | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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