レンズの向こうの人生

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ロックファンには馴染み深い肖像写真家、アニー・リーボヴィッツの
ドキュメンタリー映画「アニーリーボビッツ・レンズの向こうの人生」を見る。

ジョン・レノンが暗殺される数時間前に撮られた1枚の写真。
聖母ヨーコに、みの虫のような格好でしがみつく裸のジョン。
最期に撮られた奇跡の写真。

ヨーコは言う。
「あの頃2人は最も愛し合っていた。」

この有名な写真、mintはずっとヨーコが服を着ていることに違和感があったのだけれど
ヨーコが「ズボンを脱ぎたくない。」と言い
アニーが「そのままで。」と答えたことで撮られた写真やったんや。

デム・ムーア キース・リチャーズ ウーピー・ゴールドバーグ パティ・スミス
ベット・ミドラー・・・彼女に撮られた著名人たちの証言から 
アニーの写真は、計算と感覚の調和が冴えた構図が素晴らしい「絵」だと
改めて感じた。


写真好きのmintとしては、もっとアニーの写真を分析して欲しかったし
ドキュメンタリーなんだから、もっと彼女の家族やたくさんの養子たち
パートナーである女性批評家スーザン・ソンタグとの関わりついて
深く掘り下げて素っ裸なアニーの心を見せて欲しかった。
というのが映画に対する感想。

心に留まったアニーの言葉。
「最高の写真を撮るなら、その場の一部になる。」
by mint_jam | 2008-03-21 23:45 | movie | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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