レンズの向こうの人生
2008年 03月 21日
ロックファンには馴染み深い肖像写真家、アニー・リーボヴィッツの
ドキュメンタリー映画「アニーリーボビッツ・レンズの向こうの人生」を見る。
ジョン・レノンが暗殺される数時間前に撮られた1枚の写真。
聖母ヨーコに、みの虫のような格好でしがみつく裸のジョン。
最期に撮られた奇跡の写真。
ヨーコは言う。
「あの頃2人は最も愛し合っていた。」
この有名な写真、mintはずっとヨーコが服を着ていることに違和感があったのだけれど
ヨーコが「ズボンを脱ぎたくない。」と言い
アニーが「そのままで。」と答えたことで撮られた写真やったんや。
デム・ムーア キース・リチャーズ ウーピー・ゴールドバーグ パティ・スミス
ベット・ミドラー・・・彼女に撮られた著名人たちの証言から
アニーの写真は、計算と感覚の調和が冴えた構図が素晴らしい「絵」だと
改めて感じた。
写真好きのmintとしては、もっとアニーの写真を分析して欲しかったし
ドキュメンタリーなんだから、もっと彼女の家族やたくさんの養子たち
パートナーである女性批評家スーザン・ソンタグとの関わりついて
深く掘り下げて素っ裸なアニーの心を見せて欲しかった。
というのが映画に対する感想。
心に留まったアニーの言葉。
「最高の写真を撮るなら、その場の一部になる。」