ジプシーキャラバン

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「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」のライブを見て
ルーマニアの村に行ってみたくなったのけど
旅の達人者は猛反対。

「ロマ(ジプシー)音楽は冠婚葬祭のためのものだから
現地に行ったって簡単には聞けないし、第一ロマの村は危険。
行ったら戻って来れないよ。」

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インドにルーツを持つ移動型民族、ロマの5つのバンドが
6週間かけて北米を演奏して回った時のドキュメンタリー映画
ジプシーキャラバン」。

日ごろはロマ(ジプシー)を差別していても
音楽の素晴らしさに心を熱くするアメリカ人の様子や
連日大盛況のステージ、彼らの故郷が交互に映し出される。

「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」の人気バイオリニスト
ニコラエおじいちゃんが住むルーマニア南部の村が映る。
「この年になっても俺が家族を養っている。」
「演奏していない時はいつも素敵な女性との出会いを考えている。」
ニコラエは色気があるなぁ。

棺に入ったニコラエが映し出される。
家の中では家族が別れを惜しみ
外ではタラフのメンバーが夜通し演奏している。
これこそが商業音楽ではないロマ音楽の真髄。

飛行機の中で演奏している彼らを見て
「フェスティバル・エキスプレス」を連想し
リハーサル風景では
「白百合クラブ」の東京ツアーや「ブエナビスタソシアルクラブ」を連想。

ロマの人々の生活と音楽との関わりや
アメリカでの受け入れられ方がわかった映画やった。

心に残った言葉。
「偽りのない心で向かい合ってこそ愛なの。」
エスマ

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~出演バンド mitnのひとこと紹介~

・タラフ・ドゥ・ハイドゥークス(ルーマニア)
超絶!悶絶!とはタラフのためにある言葉。

・エスマ(マケドニア)
活動歴40年!
「ジプシー・クイーン」と呼ばれているロマの美空ひばり?!

・アントニオ・エル・ビバ・フラメンコ・アンサンブル(スペイン)
ダンサーと野太い声の女性の歌、フラメンコ・ギターが美しい。

・ファンファーラ・チョクルリーア(ルーマニア)
トルコ軍楽隊の影響を受けた12人編成の高速ジプシー・ブラスのバンド。

・マハラジャ(インド)
世界に2人しかいないヒザでくるくると回って踊る女装した男性ダンサーは必見。
by mint_jam | 2008-03-24 00:36 | movie | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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