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うらいまゆみさんの個展「すうじ」@toiro

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白い壁にゆらめく すうじ。
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1点1点を丁寧に見ていくのも良し、風鈴がなびくのごとく空間の1部として
眺めるのもよし。
昨夏の「線画浪漫」を思い出しながら、ストレートのアイスコーヒーを飲む。
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目を凝らして見入った、針金日本。
彫刻家・植松奎二(けいじ)さんのドローイングを見たばかりだったせいで
「ドローング(あるいはエスキース)を描いてから作り始めるの?」って
尋ねると、「頭の中で考えるだけで描かない。」のだそう。
脳裏に見えたものをそのまま具現化できるって、選ばれし人なんだな。

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選んだ数字は1962。
さて、部屋の前に飾って表札みたいにするか、身につけられるように
細工するか。
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誰にとっても身近な「すうじ」。
〜すうじをテーマに、現在地を考える〜
「すうじ」というお題目を提案したのは、toiroまりちゃん。
思いつかせてくれた、toiroの前身・cofuque cafe10周年のための
うらいちゃんからのお祝い作品を見せてもらう。
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夏はすいかやね。
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by mint_jam | 2017-07-22 22:56 | art | Trackback

Mayumi II exhibition ”律 _ ritu” @ギャラリー6

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飯井マユミさんの鳥の写真の展示、そのレセプション。
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サーカスか、芝居小屋か、光源氏の寝室か。
艶かしく心ざわつく演出で、羽に隠されたマユミちゃんの精神の機微を見る。
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今回の展示ディレクターをされたSaiとマユミちゃんによるトークショウ。
羽を広げた鳥一羽。
その写真を囲むような座談会を御簾越しに聞く。
青木どんのツボを抑えたクールな進行と、寡黙にして、くちばし鋭い
マッキ-のスパイシーな発言に賛同。
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絶体絶命♪のような2人。
別れて欲しいの彼と
そんなことは出来ないわ。
愛しているのよ彼を
それは私も同じこと
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”律”カクテル。
白ワインベースはメロン、赤ワインベースはベリー入り。
ベリーも残さずいただきましたよ。
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+++++
空間プロデューサーSaiさんのコメント

彼女は鳥の美しさに魅入られていた
ただただ その神秘に近づこうと撮り続けていた
知らず知らずにその美しさの向こうの 自身の内なる深淵に触れていた
それは「ふるふる」としたとても柔らかく留めようのないものであった

息を飲むように 鳥達の鼓動と鼓動の間を覗き込む
生と生の間に介在する静謐な死に そっと息を潜めフォーカスする
自身の鼓動と鼓動の間の死を そっと鳥達に合わせていく
時間、言葉、思考すらそこには無くなり、真の闇に包まれる

鼓動が生ならその打たれる間は死
次の鼓動が打たれるまでの死には震えが介在し
その永遠の繰り返しが “律” である

彼女は 鳥達の震と自身の震を重ね合わせ
太古より連綿と続く “律” を確かに留めたのだ

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by mint_jam | 2017-07-18 23:54 | art | Trackback

wakkun&伊勢田雄介くんの「二人の空気」展@ギャラリー301&due

wakkunの「二人の空気」は今までにも見たことがあるけど、
今回はmaillet:伊勢田雄介くんとの2人展ということで
二人の掛け合わせが面白い展示でした。

開放感がある301では、wakkun1人の「二人の空気」
入った瞬間、いい意味で裏切られた感じ。

誰もが天使になれるよー。
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せっかくwakkunが撮ってあげると言ってくれたのに
気恥ずかしくて撮ってもらわなかったコトを大きく後悔。
自分が写る代わりにwakkunを撮らせてもらったのでした。
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dueでは伊勢田雄介くんとのコラボレーション。
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wakkunが描いた線や絵を伊勢田くんが形にしたブローチ。
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次々と訪れる「久しぶり〜。」な方たちと糸電話。
白川隊長がブログを見てくれているのを知って嬉しかった。

糸電話と言えば、映画「ホノカアボーイ」
レオ(岡田将生さん)と、ビー(倍賞千恵子さん)が自室の窓と窓を挟んで
糸電話で話すシーンを思い出して、そのシーンを見返す。
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二人の空気。
誰かと共有する心の振動。
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by mint_jam | 2017-07-10 23:55 | art | Trackback

エッセンシャルストアvol.15

安定した感じさえあるエッセンシャルストア。
インスタグラムでお知らせをしているそうだけど、見てないくて
フッと、次回はいつやろ?と検索したら、すっかり始まっていたのでした。
好物になったラー油と、自室で使いたいと思ったmade in Japanのトレイを購入。
言われも財産価値も、”さぁーどーなんでしょうね。”な物たち。
投資目的じゃなく、これ持ってるってすごいやろ!でもなく、そばに置いて
置きたい、あるいは大切な誰かに贈りたい、その物の価値は自分が決める。
それこそ、エッセンシャルストアの醍醐味。
今回も堪能。
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by mint_jam | 2017-06-29 22:19 | art | Trackback

中野真典展「海も空も」@ギャラリーヴィー

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vieでは初めての個展の中野真典さん。
南森町が勤務地だった頃から、しばしば訪れていたギャラリー・セルフ・ソウで、
その何年かのちに移転した京都のセルフソウで作品を見せてもらっていた。
プロフィールを見返すと、初個展が2007年だって。
20周年ですね、おめでとうございます。

案内ハガキには、20日から22日の3日間、ギャラリーで公開制作をする、とあり
初日の2時だと、描き始めたばかりかな? 夕方に行った方がいいかも。
とりあえず覗いてみようとvieの扉をあけるとびっくり。

「ええっ、早くも完成?!それとも3日間で何枚も描くの?」
「今、描いているのを途中で塗りつぶしてしまうかもしれない。わからないです。
けど以前6日間描くというのをやったら、途中でもうこれ以上描けないところまで
行ってしまったので、今回は3日間にしました。」

中野さんが描く姿を見るのは初めて。
もの静かで飄々としている印象を持ってた中野さんの身体からエネルギーが
立ち込め、鳥肌が立つ。
「身体で描いてはるんですね。」
「そうですね。頭じゃなく。」

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絵の具を置いて、絵の印象を受け止める。
さて・・・。
描いているところを誰かに見られていることは、絵に影響するのだろうか。
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靴を履き替え、再び絵と向き合う中野さん。
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何を描こうとしているの?
静に秘めた動?
死に秘めた生?
時間を追うごとに力強さが増す。
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いったん、休憩。
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新刊絵本「ほんとだもん」(高山なおみ文・中野真典絵/BL出版)の原画も全点展示されていた。
展示作品は見せてもらったのに、ライブペインティングに圧倒されて
キヲクに留められなかった。
こんなこともあるんやね。
完成作品が見たいけど、それは機会があればってことで。
今回は高山なおみさんにお会いできなかったけれど、それもまた、ってことで。

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by mint_jam | 2017-06-20 22:58 | art | Trackback

レオ・ペレガッタ写真展 「アークと鶴と亀」@フォトギャラリー・sai

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「写真を撮ることは、自分が探している知りたいことに気づかせてくれる。」
レオ・ペレガッタの言葉を裏付ける作品が暗闇にアーク(聖櫃)のごとく並ぶ。
手漉き和紙にプリントされた写真が、ランタンを模した箱に

日本のルーツが、古代イスラエルにある。
劔山にソロモンの秘宝が眠っている。
イスラエルと日本の風習や文化(紋様など)には共通点が多い。
童謡「かごめかごめ」の歌詞にまつわる籠目=六芒星が持つ意味。
六佄星が剣山に由来し、山のどこかに「アーク(聖櫃)」が埋蔵されている、
エルサレムからシルクロードを経てイスラエル民族が日本の地に辿り着いた
という学説。
その学説を検証する映像を見せてもらうと、信じたくなり鳥肌が立つ。

レオの話を聞けば聞くほど、解明されていない学説に惹かれる。
saiの展示は、いつも写真を通して興味深い事象を紹介してくれるけれど
今回も、ソラシラシラナンダな内容ばかり。
テレビでも取り上げられていたようで、検索すると、いくつもの情報が出てきた。

言われてみると、確かに子供が歌う歌にしては不思議な歌詞だ。
〜かごめかごめ 籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ〜

ユダヤと、かごめ。
最初に仮説を立てたのは誰なんだろう。

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+++++
photo gallery Sai からのメッセージ

今回の写真展『アークと鶴と亀/The ARK, the CRANE & the TURTLE』は、
レオ・ペレガッタの最新作である。
「アーク」とは、英語では「Ark of the Covenant(契約の箱)」とも呼ばれ
『旧約聖書』に記されている、十戒が刻まれた石板を収めた箱のことで
聖櫃(せいひつ)と称されることもある。
この「アーク」について、日本でひそやかに語り継がれている物語がある。

かつて、アッシリアが古代イスラエルを滅ぼす前のこと、
当時の南北に分裂した古代イスラエルの十二支族のうち北の十支族が
忽然と姿を消し、同時に神殿に置かれていたとされる契約の箱も
その行方がわからなくなってしまった。
以来、時代を越えてその行方を追って様々な憶測が交わされた。
一説に、古代イスラエル王国の民が、密かに日本に持ち込んだのでは
ないかと言われ、しかも、それは現在も四国・剱山のどこかに眠っている、
というのだ。
さらに、「かごめかごめ」のわらべうたは、失われたアークの出現を予言する歌だと
推定する研究者たちもいる。
実際に、失われた十支族を調査する機関であるイスラエル国の国家機関
アミシャーブや前イスラエル大使も、剱山の調査も行っている。
日ユ同祖論はかなり昔からささやかれてきたものであるが、近年になって
発掘された奈良時代の木簡には、ペルシャ人の役人が存在していたことを
証明するものまで出現したこともあり、当時の渡来人が中国や
朝鮮だけではなく、シルクロードの遥か彼方から日本に到来していたことも
明らかになってきている。

レオの写真展は、なぜ彼がこの物語を作品とする必要があったのか、
それは彼自身がユダヤであることとも関係している。
彼は、様々な縁に導かれ、今は日本に暮らしている。それは、あたかも国を
失った古代イスラエルの民の記憶を辿るような旅路そのものである。
「これはドキュメンタリーでもなく、歴史的民族学的な問題でもない。
あくまで僕自身の根源《ルーツ》という個人的かつ普遍的な物語なんだ」そう彼はいう。

今回の展示では、フォトギャラリー・サイの2階部分を増設して初めての展示となる。
1階とほぼ同じ広さの板の間のギャラリースペースを駆使したレオの古代への
眼差しを紡ぐ幽玄の世界。
ぜひお楽しみください。
by mint_jam | 2017-06-18 19:57 | art | Trackback

つよしゆうこ展「まばたき」@海月文庫

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プレス機を買ったんだって。
これ以上ないほど小さなプレス機に振り回されながらも、
楽しんで作ったんだって。
自身の作品を纏っているのかと、その場にいた誰もが見紛ったほど
よく似合ったワンピース。
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昨年、ギャラリーsenで見た、”緑シリーズ”の続き。
〜きみにぴったりのおくりものを見つけたよ〜
故・東野健一さんとの往来を思い返しての新作にまばたきする。
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窓の向こうに焦点。
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作品に焦点。
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by mint_jam | 2017-06-14 22:47 | art | Trackback

糸川耀史さんの写真展「大阪芸人ストリート」@10Wギャラリー

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関西人は”よしもとで育った”がお約束。
高3の進路3者面談で「吉本という選択肢もあるし。」と先生に言われ
「先生、何言い出すん?お笑いの世界はそんな甘いもんやない。」と
間髪入れず返し、自分の進路判断に後悔なしやけど、お笑いは
おそらく生涯好きやと思う。

糸川耀史さんの写真展「大阪芸人ストリート~1994年から1999年マンスリー
よしもとの扉を飾った芸人たち~

ロケ地と芸人さんのセッションのシュールさ、面白さったら!!
大阪球場解体当時とトミーズ、淀川河川敷と桑原和夫さん、
舞洲と藤井隆さん、ご自宅で西川きよしさん、八尾空港と桂文珍さん・・・。

マンスリーよしもとの2代目編集長:野山雅史さんと10Wギャラリーを
主宰されている、マンスリーよしもとの編集をされていた酒井章子さんと
糸川さんと3人で撮影ロケをされていたと伺ったけど、毎回企画するのが
楽しかったことだろう。
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わんさか270点の中で特に惹かれたのが、内場勝則さんと未知やすえさんの
ラブラブ?!2ショット@さくやこの花館やー。
「そこにある写真やマンスリーよしもと、持って帰ってくれてええよ。」
遠慮なくラブラブ2ショットの号(1994AUG-vol162)をいただく。
酒井さん、どうもありがとうございます。
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おはぎさんがファンだった染丸師匠。
一緒に見に来たかったな・・・。
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”風の歌を聴け”の世界が匂い立つパンフレット=糸川さんの写真集
「ジェイズ・バーのメモワール」。
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マンスリーよしもとのバックナンバーや芸人さんの生写真もどっさり。
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10Wギャラリーは集合住宅の1室なんだけど、中庭のようなベランダが
あって、窓からの風景は大阪のオフィス街。
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エレベーターホールの張り紙。
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中庭から会場を見る。
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中庭から空を見上げる。
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10階からの風景。
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by mint_jam | 2017-06-05 22:23 | art | Trackback

山下豊写真展「軍艦アパート」@gallery176

何人もの方から「いいギャラリーだよー。」って教えてもらっていながら
森山大道さんの展さえ行けていなかったのをようやく。
ほんの少しの採光も、2階への階段も、駅近な立地も、リコメンドに偽りなし。

軍艦アパートの写真は10年ほど前に幾度かThe Third gallery Ayaで
小出しに見せていただいたことがあるので、集大成を見る感じ。
人は写っていないのに、人の気配や生活が感じられる。
私も好きでよく撮るけど、洗濯物って干し方や干す場所、干している衣料品は
その地域の縮図。
予告した上で撮影された、住人の部屋の中の様子が見飽きない。
仏壇の横に学習机、年季の入った洗濯機の上に最新の乾燥機、どこに何があるか
承知している足の踏み場のない部屋の主は「これで片付いているんです。」ときっぱり。
これが生活というものだ。
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「今までこの場所に展示したことはなかったんです。」
そう教えていただいた壁は、今回の作品展の特等席。
植物は別として、生き物が写っているのは、洗濯機で寝そべるこの猫だけ。
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商店街の、ええ意味での田舎(いなた)さ加減が絶妙。
服部天神って、足の神様なんや。>>ソラシラナンダ。
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あわぁぁあっぁ、まさかの健脚神社!!
健脚でいられるように、よぉーくよぉーくお願いする。
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能勢街道って街道があったんや。
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ハワイの日本人地区にありそうな外観。
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踏切を流れる梅田行きの阪急電車。
あぁ、間に合わないと諦めた矢先に大量の学生がホームに駆け込む。
つられて私も小走ると余裕で間に合った。
踏切のすぐ横から乗降する服部天神駅は、駆け込み乗車も安全です。(^^;
な、江ノ電の各駅に似ている。

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山下豊さんからの作品説明。
高いビルやマンションが建ち並ぶ景色の中から、その住宅は突然その姿を見せる、
目の前にそびえ建つ建物とそこに漂う雰囲気は、圧倒的な威圧感とノ
スタルジック感を綯い交ぜにした独特の空気が漂っていて、
何かに誘われるように私は、この住宅に通い始めた。
大阪市のほぼ中心部に位置するこの住宅は、大阪市が威信をかけ
昭和5年から7年にかけてスラム化した不良住宅(長屋)の改良を目的に
浪速区の3箇所に鉄筋コンクリート3階建ての超モダン住宅を建設した。
当時の間取りは、風呂はないが、3畳と6畳と台所があり、
当時、集合住宅では珍しかった水洗トイレが付いていた。
この時代、日本各地でこのような集合住宅が建設されたが、
現存する公営住宅としては、日本最古の住宅で、悠然とした白く輝くこの住宅を、
当時の浪速っ子は、憧れの的で見ていた。
 「軍艦アパート」の愛称は、台所に備え付けられていたかまどから出る
煙を出す為に屋上に突き出た煙突と、住民が無秩序に「出し屋」と呼ばれる
増・改築を重ねた住宅の形から当時の象徴であった「軍艦」とだぶらせて
付けられたと言われている。
建築から70年以上の時間の中で、住宅は、元あった姿から各住民の
住みやすいように変化し、増殖し続ける。
しかし、住宅全体は、それが当たり前のように暗黙の了解のもと1つの
コミュニティーとして成り立っている。そんな世界がここにあり、
それがたまらなく私の心を虜にしていた。
私は、この住宅の撮影から昭和初期に建てられた建物の記録と
平成という時代に住んでいる住人の生活の記録を、人を極力撮影せずに
そこにあるモノだけで、人の手垢を感じる事ができる写真が、
撮影できるよう心掛けていた。
住人の方々に懐の深さに甘えてこの住宅を訪れた。
気が付けば17年経っていた。

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by mint_jam | 2017-06-03 22:46 | art | Trackback

カイダ風呂レス物語69@カエルハウス

カイダ画伯の作品展「カイダ風呂レス物語69」。
会場は前回に続いて、天下茶屋にあるカエルハウス内:k-base。
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ご実家がお風呂屋さんを営んでいた頃と思いを重ねての、絵とコラージュ。
タイトルの”風呂レス”(フロとプロをかけている)は、モチーフに当時人気だった
プロレスラーがたくさん出て来るからだったのね。
で、69はROCK?!

ジョンとヨーコの神田川。
ヨーコが小さな石鹸をカタカタ鳴らして、なかなか出てこないジョンを待っている姿を
想像しつつ、洗髪オプション10円についてや、お風呂掃除の大変さなど
お風呂屋さんならではの挿話を伺う。
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カイダ画伯に案内してもらって、ギャラリー以外の場所に潜入。
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外周りもいい感じ。
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カイダさんのメッセージ。
今から半世紀前の大阪南部の小さなお風呂屋さんをモデルに
イメージで、描きためたプロレスラー達
月光仮面
座頭市
ハリマオ
小野洋子
らが、風呂屋に、どう絡むか?
戦後貧しい時代
風呂屋は、子供から大人まで
夕方の社交場
風呂上がりのコーヒー牛乳のうまかった事
年頃の少年が、タオルで、前を隠しながら、風呂に入るのは、
大人の兆しが、芽生えたから?
あの時代、TVは、高く
中々各家庭には、なかった
街頭テレビ、風呂屋、電気屋は、人集めのためTVを置いていた。
風呂上がりの小一時間
悪ガキから
爺さんまで
力道山や、ジャイアント馬場が、登場するプロレス中継の時間には、
番台周りが急に賑やかになったものだ。
まずしかったが、夢を持って生き生きしていた。あの時代の風呂屋が描けたら
そしてわたしの拙い絵を見て笑ってもらえたら
この企画は、大成功だと、思います。

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by mint_jam | 2017-06-02 23:41 | art | Trackback

フルーツフルな日々


by mint_jam
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