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美しいものを 花森安治のちいさな絵と言葉集

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暮しの手帖編集部編による、花森さんの挿画と言葉。
その多くが1960年代前半からの選文なのが嬉しい。
花森さんのジャナーナリストとしての筆の力の大きさが
見落とされなかったのは、当時の主婦たちの審美眼によるとしたら
誇らしいこと。

美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの暮しへのしっかりした眼と、
そして絶えず努力する手だけが、一番うつくしいものを、
いつも作り上げる。
必要なものは、うつくしい。

平易な言葉が心の奥深く沈む。
目下の睡眠導入本。
by mint_jam | 2017-05-30 00:07 | book | Trackback

村元武著「プレイガイドジャーナルよ」発売記念トークセッション@ジュンク堂書店大阪本店

「プガジャ」の愛称でおなじみのプレイガイドジャーナルは
地域密着月間情報誌のハシリやったけど、高校生の頃から慣れ親しんだのは
”欄外の鬼さん探し”のエルマガジン。
プレイガイドジャーナルは本屋さんで見たことはあったけれど、1度も買わなかったのは
当時10代の私には食指が動かなかったからだけれど、後に編集長だった村元武さんと
出会い、関西サブカルのお父さん的存在と知り、尊敬の念を新たにしたのでした。

おふたりが一緒にプガジャ旅したアメリカやパキスタンなどの話が興味深い。
パキスタンでの情景を歌った名曲「 花の都/ペシャワール」が作られた
エピソードを交た雑談のあと、豊田勇造さんが同曲を歌われる。
勇造さん自身も「名曲」と自画自賛してはるけど、勇造さんらしい、ええ曲。
歌詞の中に出てくる「柔らかいパキスタニ」という歌詞に心を持っていかれ
あるとき、柔らかいパキスタン人に会いにパキスタンに行った。
「地球の歩き方」が創刊されたかどうかの頃にインドネパールのガイドブックを
発刊したのもプガジャやった。
そう思い返せば、私も間接的にプガジャに影響を受けて育ったのね。

プレイガイドジャーナルは、村元さんにとって子供のような存在なんやろうな。
今年はハルイチには行かなかったけれど、村元さんに会ったからそれで十分。

何の気なしにSDカードのデータを削除したのか、写真は携帯電話で撮った
この1枚だけ。(^^;
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by mint_jam | 2017-05-13 23:36 | book | Trackback

月光百貨店@阪神芦屋

もう30年くらい前のことなので、熟成している記憶なんだけど
ずっと探している森元暢之さんの4コマか8コマくらいの漫画がある。
それを見たのは、パレックス(ダイエーの電器館)の無料配布新聞だったような・・・。
「ロックとは。」
と、自分のロック論を配偶者に熱く語ろうとするおじいちゃんに
「私しゃ竹輪が食べたいねぇ。」と、かわすおばあちゃんのシュールさが
非常に印象的で、もう1度見たいと思い続けているが未だ叶わず。

雑貨屋「ben:chi」が、月光百貨店という名のお店に変わったと、
しかも森元さんの本やグッズを取り扱っていると知って、もしかしたら
何か手がかりがあるかも?と行ってみる。
残念ながらその漫画のことはわからなかったけれど、森元さんが今も紙芝居を
していると教えてもらったので、ご本人に会える機会があれば伺ってみよう。
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1990年代に入って、3年ほど精道町で暮らした。
三八商店街があった頃。
精道町アパートの前面が更地になっていて、ファサードが見渡せた。
フォトジェニックやわぁ。
アイランド型キッチンと据え置き猫脚バスタブのあるデザインアパートなんて、
住んでみたい。
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by mint_jam | 2017-03-31 22:25 | book | Trackback

ごちそう文庫@toiro

壁に並んでいるのは、主催者のちひろちゃんの周りにいらっしゃる、
古書や飲食を生業にしている方が出展された、食にまつわる本の数々。
題して「ごちそう文庫」。
「ごちそうじかん」の料理中に、拾い読み。
1. 食の楽しみや喜び、または大切にしていることはなんですか?
2. この本への思い、選んだ理由
3. あなたに会えるところ&ひとこと
それぞれの本には、主催者からの問いかけの答えがしおりのように
挟まれているので、出展者ご本人を思い浮かべながら読むと、
2度美味しい。
フライヤーに使われている、大平高之さんのコラージュが、
企画に似合っていて
良いなぁ。

私の「ごちそう文庫」のひとつは、小林カツ代著「小林カツ代は
こんなにいろいろ食べてきた」。
黒門市馬まで徒歩15分、食べることが大好きな家庭に育ったカツ代さんが
食べてきた、家ごはんと外食の両方が満載のエッセイ。
大阪弁で書かれているので、特に関西人には瑞々しく胃袋に訴えかけてくること間違いなし。
食に天職を与えられたんやなぁ。と思わせてくれる1冊です。

もっとも好きな・・・という表現でいいのかどおか・・・。
それくらい特別な・・・・喫茶月森@阪急六甲。
「美味しいものは人を幸せにするチカラがあるし、楽しみの1つでもあるけれど、
まずは食べ物があるだけでありがたい。こだわりすぎないように、
とらわれすぎないように、と思っています。」に思いを馳せる・・・・。
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by mint_jam | 2017-02-25 23:22 | book | Trackback

掲載のお知らせ☆デジタル写真集「 SNAP BACKPHOTO」

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アマゾンで購入出来るデジタル写真集「CRP SNAP BACKPHOTO」 
157photographers 402photographs  420ページ  250円
に3枚掲載していただきました。

個人名義の写真集と違い、これはオムニバスアルバムのような
写真集です。
1人3枚まで応募できるということだったので、私は「仲良し」という
共通のテーマで3枚選びました。
仲良しさんは、母娘だったり、父娘だったり、友達だったり。
2人が存在している風景が、なんとなく「いいなぁ。」と感じて
撮ったのですが、これからもこのテーマで撮っていこう。と思います。
後ろから撮っているので顔(表情)は見えないけれど、2人に流れる
空気が写った写真が撮っていきたいな。

発売された日は、旅の途中でした。
ipadからダウンロードしてベッドの上で駆け足で全部見て、
wifiが入らないバス停でバスを待つ間に、また初めから何10枚か、
お茶を飲みながら何10枚か、そんな感じで小分けにパラパラと。
デジタル写真集はタブレットやスマートフォンと一緒に持ち歩け
インターネットに接続しなくても見ることが出来るというのも
魅力の1つと実感。
2度、3度と見ると新たな発見がいくつもありました。
日を置いて見てみたら、また新たな発見がありそうです。

+++++
主宰者 横木安良夫先生の、参加募集お誘い時のコメント。
+++++
背後から撮った傑作写真は世界にたくさん存在しています。
主題である被写体が見ている風景と
同じ風景を感じながら撮影する。
Snapbackphoto は写真の大きなジャンルです。
そんな写真で、CRPデジタル写真集を皆で
一冊作ってまとめてみようというのがこのプロジェクトです。
背後からSNAPする。約束はそれだけです。
by mint_jam | 2016-09-08 22:18 | book | Trackback

出版のお知らせ☆CRP Poland 2015: after 70 years Kindle版

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アマゾンで購入出来るデジタル写真集「CRP Poland 2015: after 70 years
(写真39枚+奥付など。250円)を出版しました。

写真家・横木安良夫先生が主宰されているKindle版電子写真集を
出版するプロジェクト「CRP」クロスロードプロジェクト、レッド・レーベル
からの出版です。
「クロスロード」と言えば、ロバートジョンソンがギターがうまくなる
ために、自分の魂を売ることを悪魔と契約した音楽好きには
有名な場所。
「クロスロードに立ち、このプロジェクトを思いついた。」と横木先生が
おっしゃった時、「私も出版したい。今までしてきた旅で感じた
”何か”を伝えることが出来るやん。私がやりたかった”何か”が
このプロジェクトで出来るやん。」と思いました。
記念すべき1冊目の撮影地は、昨年訪れたポーランドで、
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所の写真も何枚か掲載しています。
アマゾンでは最初の数ページと写真集の説明がご覧いただけます。
写真の選び方や組み方などを丁寧にご指南、ご指導いただいた
横木先生、北畠健三先生、成田貴亨先生、写真への助言のみならず
デザインからアップロードに至るまでお力添えいただいた
タカギトオル先生、英訳をしていただいたドナルド・ロイドさん、
佐久間寛子さんご夫妻、出版に向けて励ましてくれた友だちに
感謝の気持ちでいっぱいです。
私はこれからも健脚である限り旅を続けていくし、伝えたいことを
CRP写真集として出版したい考えています。
どうか今後ともお力を頂きますよう、よろしくお願いいたします。
ご購入に際して、キンドルのアプリをお持ちでない方はアプリ(無料)を
ダウンロード
してください。

8月19日は写真の日と教えてもらった。
縁起の良い日。
by mint_jam | 2016-08-19 23:37 | book | Trackback

写真集飲み@ドゥラポ

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ロシンブックス(roshin books)とフロットサムブックス(flotsam books)主催のPND@ドゥラポへ。
PDNって何かと思ったら、photobooks and drinking=写真集飲み会やって。
へ〜〜〜〜。

写真集に特化した入場料500円のイベントってどんな人が来るのかなぁって想像が
つかずにいたけど、大盛況ぶりに嬉しくなる。
まずはこのイベントを教えてくれはった西山勲さんご夫妻のブースにご挨拶。
Studio Journal knockの完売号を見せていただく。
第1号のタイ、バンコクで出会ったアーティストの記事と写真。
タイということもあり、見る気持ちに意思がこもる。
(^^)
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東京にあるとある居酒屋で写真集を回し見する飲みから発展したというPND。
有名な写真集もあるけど、私家版あるいはそれに準じた写真集も多く
紙質、印刷、手触り・・・その多種多様な数だけ作り手の思いに触れながら
1冊1冊手に取りながら見て歩く。

目にとまったのは、Katrin Streiecherの写真集。
写真もだけど「In Between」ってタイトルに惹かれる。
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もうひとつは、インターネット上で出版の記事を見て手に取って見てみたいと思っていた青幻舎(せいげんしゃ)による「LIVE 器と料理」。
写真を撮られたのは木村文吾さん。
料理写真によくある、良く撮るための細工(ドライアイスを使ったり、オイルを塗ったり)
は一切されていないのだという。
紙にも印刷にもこだわりがあって、好きだなぁ。
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トンボ付き原稿も公開。
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飲み会部門。
まずは山中酒の店で袋しぼりの日本酒をジャケ飲み。
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バイン・ミー(ベトナムのサンドウィッチ)や生ハムやビールなど。
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同時開催の桑原奈津子写真展 パンといっぴき
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貸しイベントスペース・ドゥラボ。
本町という場所柄アパレルのイベントが多いみたいやけど
写真集飲み会の会場にも似合っていた。
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by mint_jam | 2016-05-14 23:56 | book | Trackback

旅雑誌・Studio Journal knock

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昨年の夏、ひとりでポーランドに行って、夜寝る前にアウシュビッツ&ビルケナウに
ついてipadでいろいろ見ていたら、何かのきっかけで「Studio Journal knock」という
自費出版?のような旅の雑誌に出会った。
取材、撮影、現像、編集、デザイン全ての制作工程を発行人自身がやっている。
とか
旅の宿をオフィスにしている。
とか
ハッセルブラッドを使っている。
とか。
旅人の気持ちをワクワクさせるキーワードが詰まっている。
その上、キャッチコピーが「世界のアーティストを訪ねるドキュメンタリーマガジン」とあっては「送ってください♪」でしょ。
ってことで、その場でweb-get。
無事に戻った自分の部屋で、世界のアーティストを訪ねる西山勲ご夫妻の素晴らしき
旅を共有させてもらう。

シリアルナンバー入りのknock最新作が届く。
by mint_jam | 2016-02-22 21:29 | book | Trackback

減速して自由に生きる

友だちが教えてくれた高坂勝・著「減速して自由に生きる: ダウンシフターズ」。
効率と売り上げに追われる百貨店人から自らを解き放ち、オーガニック・バーの店主に転身し
「生活をダウンシフトすることに罪悪感を持たなくていい。」と提唱する高崎さんは
「会社の(上司の)期待にこたえられずそこからこぼれおちていく自分への恐怖。
いちばんつらかったころは、電車が来たら飛び込んだら楽になるかもしれないと
毎日のように思ってました。」と振り返る。

年収600万円→350万円。
それでも手元に残るお金は変わらず、その上、自由な時間がたっぷり、どっさり。
その具現化に至るまでと、至ってからのドキュメンタリーが綴られている。
惹かれたのは、会社を辞めようと思ってから辞めた直後の自分との葛藤が素直に
書かれているところと、退職後の自ら選んだ道を夢物語で終わらせず、
具体的な数字を割り出し実現したところ。

「主体性」を持つことの大切さを教えてくれた高崎さんに感謝。


+++++
とっくに減速して自由に生きているのに、もっと減速したくなる出来事があって
怠け者に尽きた11月を水木しげる語録に肯定してもらって、ひととき心が軽くなる。

幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。

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by mint_jam | 2015-12-01 23:26 | book | Trackback

ジェニファー・L・スコット著「フランス人は10着しか服を持たない」

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著者のジェニファーは父親の仕事の都合で子供の頃からヨーロッパを訪れていたという
土壌を持ち、フランスに留学するくらいだから、もともとフランスに興味があった
のだと思うけどアメリカ西海岸の消費文化に何の疑問も持たずに暮らして来て
自分(個)を大切にする文化の洗礼を受けて感化され、その感動を綴ったブログ
本を出版することになるきっかけやったという「フランス人は10着しか服を持たない」。
英語のタイトルは「Lessons from Madame Chic」。

フランス人はどこの国の人たちより個を大切にする。
自分に似合うものを知っているし、人と同じということに価値を見いださないし
自分のことが一番好きだし大切だし、誰かををうらやましがったりしない。
似合うもの、似合う色を知っている。
次々と新しい物を買っわないし、新旧に関係なく気に入った物を長く大切に使う。
高価なものも仕舞っておいたりせず、普段の暮らしで自分たちのために使う。
衣食住において、良質な自分にそぐったものを両手に収まる分だけ持つ。

10着っていうのは、各季節に自分に似合う良質な服が10着くらいあれば、
十分オシャレに着回せる(10着にはコートや下着は含まれない)と指南している
けど、10着という数にこだわっているわけでも、たった10着で1年を過ごそうと
言っているわけでもない。
だからこのタイトル、本の購買意欲をソソラせる狡い感(巧い感とも言える)があるけど、
欧と米の生活価値観の違いを知ったことによって自分自身や暮らしへの対し方が変わった
ジェニファーの意気揚々さが素直に生き生きと伝わってくる。

例えばダイエットに関して。
フランス人はダイエットって言葉を口にしない。
ダイエットはしない。(興味がない)
自分の体型を気に入っている。
「え〜、こんなん食べたら太るやん。」は御法度。
甘いもんにはちゃんとしたバターやお砂糖を入れる。
太りすぎないのは動いているから。だという。

エレベーターに乗らない。(というかエレベエーターが付いているビルが少ない。)
ちゃんとしたものを作って、その料理を美味しく食べるために間食をしない。
お金持ちのマダムシックでさえ、掃除も買い物も自分でやる。
必要な食材を毎日買いに出掛ける。
スーパーマーケットでまとめて買うのではなく、新鮮で安全な食材を対面販売の店で買う。
(自然といっぱい歩くことになる。)
上質なものを少しだけ持ち、日常で大切に使う。
そうありたいな。と思う参考になることが詰まった良いテキスト。
HOW TO本を超えたHOW TO本。

先日、写真家の高木松寿さんがおっしゃっていた言葉と重ね合わせる。
戦後日本にテレビが普及しアメリカのTV番組茶の間を席巻したことで、アメリカの
冷蔵庫や車や家に憧れを抱かせ、消費文化が素晴らしい文化だと洗脳されたのだ。
その洗脳は今も日本の(特に都会において)脈々と続いている。


by mint_jam | 2015-10-06 22:14 | book | Trackback

フルーツフルな日々


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