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ドキュメンタリー映画「パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>」@シネリーブル梅田

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ロベール・ドアノーって、1934年に結婚して以来、モンルージュ(パリ近郊の町)での
暮らしを基盤にしていたのね。

監督がドアノーの孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディルということが
功を奏して、信念を貫く写真家としての側面と、家族愛に満ちた
おじいちゃんとしての側面が描かれている。
公私の境目が緩やかに感じたのは、孫目線ゆえかもしれないけれど
いいおじいちゃんだったんやろうな。

代表作「パリ市庁舎前のキス」が偶然のスナップではなく、演劇学生の恋人同士に
モデルになってもらった写真と肯定されていて、小気味良い。
このありふれた奇跡の1枚は、LIFE誌の”フランスの愛〈アムール〉”特集のために
撮影されたそう。
編集室では撮影の経緯など気にも留めず、掲載に至ったのね。
仕事人やな、ドアノー。


パリ近郊で日々の暮らしを精一杯営む市民の暮らしのを切り取った写真や、
著名人をユーモラスに撮った写真だけじゃなく
ヴォーグでのファッション写真やドキュメンタリーフォトなど
こんなのも撮ってはったんやー。や、撮影現場の映像を見て
こんな風にして撮ってはったんやー。など反応する箇所がいくつも。

映画にも出てはった、ドアノーの写真をコレクションしている何必館館長のおかげで
今までに何度かドアノーの作品を目にして来た。
ピカソのパンは、くすっと笑えて印象的だし、暮らす町で撮った日常への磨耗しない愛と
好奇心いっぱいの写真が好き。

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ルノーで広告写真家→フランス軍に入隊→終戦→フリー写真家・・・。
映画はいくつかの章に分けた構成になっていて、章のはじめに出てくるイラストが
”エスプリ”。

「感嘆する瞬間は、永遠から獲得した数分のうちの1秒。
今まで成功した写真が300枚として、1枚が1/100秒だとすると、50年で3秒。」
って、数字分析が好きな人やったんかな。


by mint_jam | 2017-07-12 23:28 | movie | Trackback

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」@シネ・リーブル神戸

Manchester By The Sea
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ケープアンに位置する、景色のいい浜辺や景勝地で知られる町でのお話。
景色というか風情というか、とにかくこの町の色彩が、すっごく好み。

もともとは、マット・デイモン主演映画として企画されていた映画だったけど
親友の弟に主演を譲った・・・のだそう。

ケネス・ロナーガン監督says
「 美しさとわびしさを感じる場所だ。おもしろいことに、町自体は裕福な
ボストン人のリゾート地なのだけど、ブルーカラーの人々がボートの
サービスなどで、休暇で訪れる人々をサポートしている。
そして周りには労働者の多い町があり、グロスターという町は
漁業に苦しんでいる。実生活と自然の美しさが混在する町だ。」

ボストンの住宅街で便利屋として生計を立てている、リー・チャンドラー。
彼にまつわるあれこれが、さざなみのように迫ってくる。
胸、痛く・・・切なく・・・けれど、これが人間というのもなのね、と思う。

どーってことない町の、機微。
フツーのアメリカがここにある。
フツーのアメリカが何かは置いておいて。

このブログを見て、見に行こう!!って思ったのでした。
映画:マンチェスター・バイ・ザ・シー





アルビノーニのアダージョ。
めっちゃいい感じの挿入歌になっているね。

by mint_jam | 2017-07-05 21:50 | movie | Trackback

映画「未来よ こんにちは」@シネリーブル神戸

ナタリー(イザベル・ユペール)は、結婚25年目、高校の哲学教師。
18歳からの付き合いの同業者の夫に「好きな人が出来た。」と言われ、
あっけなく離婚。
認知症の介護に振り回され続けた実母が亡くなる。
猫アレルギーなのに母の黒猫を引き取る。
手がけた教科書は、今時こんな堅苦しいのは売れないと言われ
気晴らしに映画を見に行けば、気味悪いオトコに夜道でキスを迫られる。
目をかけている卒業生(男子)に恋人が出来た上、非難(批判)され
現役学生はデモやストライキに夢中。
夫と使っていた大切に読み返していた本が留守の間に持ち出されたり
バスの車窓から、愛人と仲睦まじく歩いているのを目撃したり。
子供達は成長し、自分を必要とする人は何処へ。
老いには抗えず、気付けば”おひとりさま”。
と、細木数子さんに見てもらわなくても大殺界間違いなし。なことが
これでもか!ってくらいに起きる。

ブルターニュの海。
長年丹精込めて育ててきた別荘の庭の植物。
死ぬまで一緒と思っていた夫と別れて暮らす寂しさより、愛してやまない
別荘への喪失感の方が大きいと感じているということは
これらを愛おしむ時間が、長きにわたってナタリーを再起動させてきたんやね。

「人生が終わるわけでもない。」と言い
どの事例にも誠意と熱意を持って向き合うけど、
過剰に気を張って、頑張りすぎないでいられるナタリーが、自然体でかっこいい。
思いっきり泣くところも、すっごくいい。
辛い状況下にいるナタリーを応援したくなっても、可哀想だと思うことは
なかった。
それがこの映画の魅力のひとつ。

心にひっかかったのが、父(ナタリーの夫)の浮気(本気か)に気づいていた娘が、
父に「お母さんはまだ気づいていなけど、どっちを取るか決めて。」って言う場面。
フランスでは、よくあることなのかな。

原フランス語タイトルは「L'AVENIR」(未来)。
英語タイトルは「Things to Come」。
日本語タイトルは「未来よ こんにちは」
私なら日本語タイトルは「自分のために花を買う」かな。
うまくいかない日には自分のために花でも買ってみようかという気になるし
そこはかとなく、そそられるでしょ?

この服、好き。
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読んでから見たのと見てから読んだブログ記事、2つ。
映画:未来よこんにちは
『未来よこんにちはL'AVENIR』−狭まる未来のクローゼットに何を入れるか。




by mint_jam | 2017-06-16 23:37 | movie | Trackback

映画「バンコクナイツ」@新開地アートビレッジセンター

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いくつか持ち帰った映画のちらしの中にあった「バンコクナイツ」。
地方から出て来て性を売る若い女の子たちが空虚な族ということで、映画タイトルの
漢字表記が空族(くうぞく)と勘違いしていたけれど、日本の映画制作集団
空族」(くぞく)が作った映画なのね。(^^;

”バンコク”に反応し、タイ東北部〜ラオスオールロケに反応し、
富田克也監督の「日本を考えるには外から見なきゃわかんないこともあるっていうか・・・。
アジアっていう視野に立たないと日本のことが語れないっていうか・・・。」という
言葉に3歩反応しつつも、”タニヤの歓楽街”で2歩下がり、けど、
豊田勇造さんがエンディングテーマ「満月」を演奏しているというので
予備知識なく見る。

ほぼ1年に1度訪れるバンコク。
ここ数年、洒落たレストランカフェやBarで、学歴と年収を兼ね備えた
社会人だけでなく、フツーのタイ人がフツーに飲食を楽しんでいる経済発展
めざましいバンコクを通して、東北出身者が多い東京に思いを馳せる。
けれど、夜のタニヤ通りには行ったことはなく、日本人男性の歓楽街で
過ごすことのない私には、ひな壇で男性客を待つ、
体型抜群のタニヤ嬢を見るのも、簡単にヤクを手に入れているのを見るのも
初めてで、驚きの連続。

日本語の看板がネオンに踊るタニヤ。
「いらっしゃいませー。ここにいるよー。」タニヤ嬢の片言の日本語と
「お金を払ってヤル間は、まだまだですよ。」と宣(のたま)う、
イケテない日本人男の言葉がタイの現実を突きつける。

テーマは“娼婦・楽園・植民地”。
大家族の大黒柱として、タイとラオスの国境の町、ノンカーイからバンコクに
出稼ぎに来た、店”人魚”のナンバー1のタニヤ嬢・ラックと、
アジアでフラフラ気のままに暮らす、元自衛官のオザワの恋愛機微を軸に
話は展開する。
タニヤ嬢と彼女たちをお金で買う日本人男性たち、その背景にあるのは、
ベトナム戦争時、アメリカがタイに米兵の慰安を求めた名残なのね。

元自衛官のオザワと、兵士志望のラックの異父弟の交叉など、大きく
スポットライトが当たらないシーンを思い返す。
素人っぽいセリフの言い回しや編集に興ざめしたり、3時間あるとは知らず、
途中で「まだ終わらへんの?」とダレたけど、タイだけではなく近郊の国にも
入り込んでいて、何度も涙が、じわぁ。
性観光地化されたバンコクの一角を描きながら、実はイサーン地方を、
タイ女性が本来持っていた貞操を、ゴールデントライアングルを、
タイとアメリカの関係を、アジアが負って来た戦争によるキズを描いているところと
エンドロールに流れるメイキングシーンが肝(ちむ)に来る。


劇中に流れるモーラムやルークトゥンの曲が絶品。
地上に出た途端、〜若者はバンコクまで出稼ぎに 娘たちは街に立ち愛を売る〜
西岡恭蔵さんの「コンケーンのおじいさん」がmpodをグルグル。

by mint_jam | 2017-05-22 21:25 | movie | Trackback

映画「ママ、ごはんまだ?」@元町映画館

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台湾人の父、顔恵民(がんけいみん)さんと日本人の母、一青かづ枝さんの間に
生まれた姉妹・妙と窈一家の、”日本人のおかあさんが作る台湾料理”を
通しての家族の物語。
”一青”姓は台湾名だと思い込んでいたら、お母さん(出身の石川県中能登には
一青という地名もある)の姓だったのね。

ホテルに勤務していた日本人のかず枝は、台湾5大財閥の子息台湾人に
見初められ、台湾に渡るが、言葉もしきたりもわからず、親戚の中でひとり取り残される。
それでも屈せず周囲に溶け込もうと、言葉の壁、文化の壁を払拭するために、
台湾料理を学ぶ姿が健気で愛おしい。
残したレシピこそ、娘・妙と窈の人生の指針やね。
お弁当も含めて、妙にとって料理は母そのもの。

豚足の煮込み。
大根餅。
ちまき。
辻調監修による台南の手の込んだ美味しそうな家庭料理のオンパレードを
目で追いながら、舌鼓を打つ。
「食べたい〜。」

しかし何より、この映画で最も気持ちを持っていかれたのは、台湾人(と言っても
精神は日本人)の父の、誰にも推し量れない、アイデンティティへの苦悩と葛藤。
寄り添えるものと、寄り添いたくても寄り添えないものの間で揺れる、自分の思いだけでは
どうにもすることが出来ない感情が画面いっぱいに広がる。

「俺は日本人だ!!!」
父の叫びが弧を描く。
日本の台湾植民地支配。
日本語。
教育。
財閥。
親類縁者。
日本人として育ち、日本人であることに誇りを持っていたからこそ
統治が終わったからと台湾人に戻され、親戚の中で孤立し、自分では
どうしようもない戸惑いと苛立ちが精神を蝕んでいったのだと思う。

白羽弥仁監督による舞台挨拶。
映画に出てくる料理にまつわる苦労裏話が嬉しい。
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@民生広東料理店。
ママ、ごはんまだ? 豪華タイアップメニュー。
公開初日に行ったら「今日はまだこのメニュー、やってないんです。」
映画館と民生との行き違いだったようで出直そうとすると「せっかく来て
いただいたので作ります。」と。
あとからあとから映画を見たお客さんがパイクー目当てに来られ
みなさんに対応してはりました。
ママが作る”妙さんのお弁当”として映画に出てくる「パイクー(排骨=スペアリブ)丼」。
日本風にアレンジされていたけど、美味しかったよ。
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プレゼントのミニ杏仁豆腐。
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台湾は一度だけ一周+奥地を旅したことがある。
植民地にしていた日本を嫌っていると思い込んでいたら、なんのその。
ご年配の方は、随分長く使う機会がなく片言になっている美しい日本語で
話しかけてくださり、中には日本への感謝を述べられる方もおられた。
電車旅で食べた、簡素な、けれど美味しいパイクー駅弁を思い出す。
日本の震災時は、いち早く支援をしてくれた台湾には、感謝、感謝。

予告編には東京、石川、台湾・台南市というさまざまなロケーションが登場。
在りし日の母が台所に立つ姿や台湾料理の数々、そして現在の姉妹の姿が映し出される。



by mint_jam | 2017-05-11 23:46 | movie | Trackback

砂川 正和 TRIBUTE 映画「東京ダンシング ! アフリカ」@GANZ toi.toi.toi

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「スナガワマサカズをおぼえているか」
覚えていますよ、砂川正和さん。
金子マリさんとの掛け合いとも言えるツインヴォーカルが売りのファンキー至上
Voice&Rhythm(ボイス&リズム)のライブに、R&B志向の友達と幾度
うずめき狂った夜を超えたことだろう。
砂川さんの訃報を聞いた時、どんなに悲しい気持ちを抱きしめたことだろう。

写真家 映像作家 :糸川燿史さんが撮られた3時間に及ぶドキュメンタリー映画
「東京ダンシング ! アフリカ」が再映される。
世界屈指のマスタードラマー:アブドゥライ・ジャハテと、セネガル国立舞踊団のプリマ
タコ・シソコによるアフリカンダンスとジャンベの6週間に及ぶワークショップと公演の記録。
砂川さんのパートナー:舞踊民族学者でアフリカンダンスのインストラクターの
柳田知子さんと砂川さんが中心になって企画実現されたワークショップから映し出されるのは
テンポとリズムの強弱と情感による昇華と、ポリリズムの快感る。
シンプルだからこそ感じる肉体と精神の一体化。
タコさんのかっこよさったら、ないよ。

こんなに踊れない、無理!!
奇を衒わない真っ直ぐな映像だからだろうか、気が付いたら自分もワークショップに
参加している気持ちになっている。
見ているだけなのに、くたくたになる。
息が切れ、無になる。

西アフリカ方の伝統打楽器、ジャンベ。
1993年、映画「ジャンベフォラ 聖なる帰郷」=キング・オブ・マンディカと
呼ばれたママディ・ケイタのドキュメンタリーを見て、ママディ・ケイタのワークショップ
に参加したことを思い出す。

会場は、立ち見が出るほどの盛況ぶり。
案内された席は、「今までに3回見た。」という村元武さんの隣だった。(嬉)
糸川さんがお元気そうに振舞っておられるのを、2人して嬉しく見つめた。
柳田さんは、砂川さん亡きあとも気丈に生きてこられたのだろうな。
無になる素晴らしさを再認識させられる、糸川監督の素晴らしき映像。
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by mint_jam | 2017-03-26 20:00 | movie | Trackback

映画「エゴン・シーレ 死と乙女」@シネリーブル神戸

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それまでさほど興味がなくても、本物を見たのをきっかけに気になったり
好きになることがあって、エゴン・シーレも、そんな画家のひとり。
チェコに行ったとき、プラハ美術館で左ひざを折って座っている女性を見て
部屋に戻って自分も左ひざを折って座ってみたりした。
チェスキークロムロフ(城壁に囲まれた中世が色濃く残る小さな町)では
ビール醸造所だった建物がエゴン・シーレ文化センターになっていて
チェコを思い出す時はいつも、エゴン・シーレの絵や詩のエロさを思い出し
春画を連想する。
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ゲルティ(実の妹。エゴンがスペイン風邪で亡くなるまで兄の面倒をみる。)
モア(タヒチアンのストリッパー。 こんな恋愛模様やってられないわ、と
自ら去って行くが、生涯エゴンを想っていた。)
ヴァリ(クリムトのモデルとして知り合う。一番そぐっているように見えたのに、
結婚相手として選ばれず去って行った。)
アパートの向かいに住んでいる姉妹の姉アデーレ(パッとせーへんわぁ。)
アパートの向かいに住んでいる姉妹の妹とエディット(エゴンの入隊を機に妻となる。
彼女の意向でエゴンは風景画も描く。)
というような5人の女性との同時進行のうだうだと、彼女たちを自分のものにして
ポーズをとらせ、絵描き魂を震わせる様子に終始していている。
先に見た友達が書いていた通り『人物や人生を掘り下げる感じではなく
女性たちとの関わりを中心に話が進むタイプの映画ですね。』
な描き方ですね。
エゴンのナルシストぶりは圧巻。
自分を想ってくれる女性だれひとりにも、のめり込まなかった(込めなかった)
のかな。
エディットが幸せだったのは、求婚されたあの一瞬だけなんじゃないかな。

アールヌーボーな大きな窓を持ったエゴンが住む部屋の設えと
死と乙女を再現する場面と
エゴン役のノア・サーベトラの半端ない美形度合いは印象的やったなぁ。

客電が灯り、「えっ、来ていたの?」と見つめ合う2人。
映画を見終わったあと、高倉健になったり加山雄三になる人がいるのは知ってるけど
エゴン・シーレになる人もいるのね。(^^)
ってことで、六甲アイランドのエゴン・シーレと狐(本名:銀狐)へ。
ほんじゃぁ、私は5人の女性の誰になろ?
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+++++
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友達の感想はこちら→映画:エゴン・シーレ 死と乙女

by mint_jam | 2017-02-22 23:10 | movie | Trackback

映画「シンゴジラ」@タイ航空

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映画館で見そこねていた「シンゴジラ」をバンコクに向かう機内で見る。

真っ先に浮かぶそ感想が、エキストラが楽しそうとか、ゴジラの尻尾が可愛い。とかで
絶賛している友達に申し訳なく思うほど、映画の核心を突けず。

巨大生物・ゴジラは東京都いう世界のアイコン的主要都市を蹂躙していく。
国策映画という向きもあるようやけど、娯楽映画として見てもええんちゃう。
「エヴァンゲリオン」を知らないので、散りばめられているオマージュには気付けなかったけれど
よく出来た映画やと思う。
思い入れられなかったのは、映画館ではなく古い機体のモニターで見たせいかもしれない。

+++++
最寄駅への道すがら、ゴジラが現れたのかと。(@@)
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by mint_jam | 2017-02-11 00:13 | movie | Trackback

アデルに会う

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「アデル、ブルーは熱い色」は「ブロークバックマウンテン」「ジョゼと虎と魚たち」
などと同じ、ヒリヒリがいつまでも残る映画なんやけど、まさか電車の向かい
合わせの席で、アデルの様に、髪を青く染めた女性に会えるとは。
どこの国に所属している、どんな地域をルーツに持つ方なんやろう。


by mint_jam | 2017-02-07 22:41 | movie | Trackback

ドキュメンタリー映画「SUPER FOLK SONG」~ピアノが愛した女~@ブルク7

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矢野顕子さんによるカバー・アルバム「SUPER FOLK SONG」の制作過程を撮った
SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~ リ・マスター版。
四半世紀を経て再び映画館で観たら、驚くほど覚えていないことに驚く。(^^;

唄とピアノ。
研ぎ澄まされた音。
妥協を許さずどこまで追求するか、完璧の基準をどこに置くのか。
信頼を寄せるスタッフとアッコちゃんの、純粋にええもんを作るんや。という思いと
それが一筋縄ではいかない産みの苦しさやもどかしさがモノクロゆえ、際立つ。

坂本龍一さんも山下達郎さんも「矢野顕子は、天才。めちゃくちゃ巧い。自分たちの比じゃない。」
と尊敬の思いを持ってひれ伏し発言をしている。
矢野顕子ファーストアルバム「ジャパニーズ・ガール」は、リトル・フィートが参加している
のだけれど、「顕子をちゃんとサポート出来なかった」と、ギャラを受け取らなかったという
逸話もあるくらい。
そんなアッコちゃんでも、思うように演奏できなくて、イライラする場面がある。
良い演奏をつなぎ合わせたり、楽器演奏と歌を別々に録音するのではなく
1曲の最初から最後まで、歌と演奏がうまくいったテイク(録音)を
アルバムに入れるので、途中で失敗したら、またイチから。
それを何度も繰り返す。
一発採りライブの緊張感が、よりアッコちゃんらしさを際立たせていて
「うちで練習した時はうまくいったんだけど・・・。なんでかなぁ・・・。絶対、うまくいく。」
と自分に言い聞かせるアッコちゃんに、「次は絶対うまくいく」って見ている私も熱がこもる。
スタッフは根気よく、うまくいく時を待つ。
その余白が美しい。

録音場所に、津田ホール@東京やザ・ハーモニーホール@長野を選んだのは
ピアノの残響と唄(声)を一体化させたかったからかもしれない。
よく知っている曲なのに、えっ、この曲ってこんな曲やった?に溢れている。
音のパレットを広げたようなジャズだなぁ。
タイトルチューンのSUPER FOLK SONGの作詞は糸井重里さん。
SUPER FOLK SONGは、誰かが作った曲を歌う、言わばカバーアルバムなんだけど
誰が作った曲でも自分の世界に変換してしまう、超人的な表現を、鳥のさえずりのような
歌い回しでやってのける、アッコちゃんの真髄記録だぁ。

by mint_jam | 2017-01-31 01:18 | movie | Trackback

フルーツフルな日々


by mint_jam
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