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海女料理「ししくい」@徳島

お店に入ったら、う〜〜ん・・・魚介のいい匂い。
宍喰(シシクイ)で取れた新鮮な魚介類の踊り焼き。
絶妙な焼き加減でいただける海女料理のお店「ししくい」。
新鮮で、美味しい♬
海の幸とはよく言ったもの。
そう、これは幸なのだ。
だからね、幸が住んでいる処を汚しちゃいけないのだ。
こんな風に有り難くいただけるのも綺麗な海があってこそ。
「ありがとう、黒潮。ありがとう、海女さん。」
電気より経済発展より自然からいただく旨いものを優先したいから
原発は、いらねーぜ。(ボロネーゼみたいでイタリア語っぽいな。)


来た、来た。

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かぶせ網を取ったら、わぁ♬

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深海に住んでいるから進化していない団扇海老。

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あったかい海に生息する生き物って何故(なにゆえ)色彩豊かなの?

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はまぐりの大きいのん、その名も大蛤。(わかりやすっ)

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by mint_jam | 2015-07-31 18:59 | f&b | Trackback

都築響一さん「おかんアート」を語る@ギャラリー4

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「都築響一さんが神戸に来はるねんて。」
実例を上げて、おかんアートの歴史や傾向を話す都築さんの
マニアックな分析に釘付け。

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「おかんアートとは、ドアノブや電話機のカバー、タオル掛けに始まり、
空き容器を再利用した人形、牛乳パックで作った椅子、などなど電化製品の発達、
核家族化に伴って自分の時間を持てるようになった主婦が趣味と実益
(←実益、あるのか?)を兼ねた手作り作品。
相手が喜ぶと信じきって家族や友達にプレゼントしまくる。という
特徴がある。

そうそうそう。
由紀ちゃんはオカンじゃないけど、おかんアートの達人。
このこけしの芯こそ、おかんアート。

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他の方の作品も力作ぞろい。
1番気に入ったのはこのリボンワンコ。

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いつ来てもフォトジェニックなビル。
突撃洋服店も移転して来たことで、今後がますます楽しみ。

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撮る人を撮る。

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by mint_jam | 2015-07-30 20:54 | art | Trackback

中野真典展「記憶の断片から」@空色画房

絵本の出版が続く中野真典さんから個展の案内が届く。
最後に作品展に行ったのは在りし日のセルフソウ・ギャラリー。
絵本「りんごちゃん」が出版された頃やから2年くらい経つかな。
このところ京都での個展が多くて、「あぁ、また今回も行けなかった。」が
続いていたのだけれど、北浜なら何としてでも、とGO。♬。

DMはがきに記された、ざっくりした地図を片手に空色画房を見つけ、
窓の中に中野さんを見つけ、窓の外に大川の対岸を見据える。
川と共に暮らしてきた逢坂を見つけたときにいつだって感じるのは、
水都の素晴らしさなんだけど、オフェス街の喧噪から逃れた、
なんて開放的な画廊なんでしょう。

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今まで描いてきたそれぞれが主張せずとも主張している、その絵の雑多さに
惹き付けられる。
「今回の展示のテーマは、リセット?」
「・・・そうだね。」
「明るくなったような気がする。」
「そうかな。」

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省みる暇もなく走っていると、自分を見失ったように感じる時がある。
それは錯覚かもしれないけれど。
もてはやされちやほやされる心地よさの中にあって、絵描きの魂を取り戻したく
なったのかもしれない。
想像やけど。

最初に中野さんの絵を見たのは、セルフソウも勤務地も南森町やった
1990代後半。
撮らせてもらった中野さんの表情は、ぽかんと抜け落ちていて、
これからも絵を描き続けるんだって思いに溢れていて、
とても幸せそうやった。

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+++++
いろいろと解け合って、それが
もう、何だったのか、忘れてしまった。
深遠の暗がりに、霧のような蒸気が 立ち上る。
閃光がはしる。
うん、そrでいい。
by mint_jam | 2015-07-29 23:37 | art | Trackback

石田長生さんのこと

Charとの馬呆(BAHO)、木村充揮さんと有山じゅんじさんとの平成トリオ、
ソロやセッションと音楽活動を続けて来られた関西音楽シーン屈指のギタリスト
石田長生さん。

一番思い出すのはヴォイス&リズム。
どれだけライブに行ったことか。
ギターの音が大きくてソウルフルで刺激的で勢いがあって花がある。
浪花のギタリストらしくてカッコ良かった。
ソー・バッド・レビューもやけど、バンドマンとしての石やんが
好きやな。

起き抜けに訃報。
一昨日前、音BAR ソフィアで待ち合わせた友だちと石田さんを案じ回復を
願っていたばかりやったのに・・・。
そのときに話題にした「The weight」がこれ。



今まで石田さんのステージを見て来た私には、故・藤井裕さんが
つなげてくれたような豊田勇造さんと石田長生さんの共演の
お知らせがとても嬉しかった。
そのsoraでの年始のライブからほどなく、食道がんが見つかり
「ゆっくり、じっくり治療に専念します。」と前向きに病と
向き合っておられたのに再共演を拝見することは、叶わなくなってしまった。

改めて残されたいくつかの音源を聴く。
そんな中には70年代に西岡恭蔵さんやカナモリコウスケさん、加川良さん
たちと一緒に演ってはる音もある。
一体どれだけのミュージシャンが一緒に演ったのだろう。
その幅の広さったら。
シンガーソングライターでありコンポーザーでありアレンジャーであり
お笑いのセンスもあり、MCも出来る多才な音楽家。
けど何よりギタリストであり、音楽少年やったんやと思う。

ギターの巧さはもちろんのこと、ソウルやR&B志向でありながら
フォークでもロックでもフュージョンでも
ブルーズでも、そんなんどないでもええやんを体現してはる音楽への愛情と
包容力は、石田さんのミュージシャンとして最も尊敬するところ。
石田さんは音楽仲間のハブな人やったんやな。思いに行き着いたのでした。

石やん、いっぱい楽しませてくれてありがとう。
ご冥福をお祈りします。


+++++
10年くらい前のインタビューより。
ボブ・マーリーの「Redemption Song」はね、闘っていく、生きていく勇気を
与えてくれる曲かな。
この曲はボブ・マーリーの弾き語りなんですけど、彼がウェイラーズの
メンバーに聴かすために作った歌なんです。
ジャマイカ人の歴史的背景はいろいろあるわけですけど、
ボブ・マーリーはコンサートの前に「オレはいまから自由の歌をうたう。
オレに力を貸してくれ。」っていう、楽屋歌なんですよ。
もう、最高でっせ。奥深い歌ですね。


by mint_jam | 2015-07-28 23:49 | music | Trackback

ホットケーキと全部乗せカレーとウーフの紅茶

苦み走った暑さでも食欲衰えず部屋とYシャツと私のように食べて飲む。

ホットケーキ@椿珈琲。

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カレー、全部乗せ@聖天商店街の昼カレー。

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喫茶STOVE DE ウーフのアイスティ。
ほっこりお供はSWITCHのジャズタモリ。

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by mint_jam | 2015-07-27 20:54 | f&b | Trackback

シェリフのライブ〜とにかく野郎会〜@ハウリンバー

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半年に1度開催される「とにかく野郎会」。
早くも3回を数える事に。

2年前の今頃やったかな、風風@野田で備瀬益男さんとキキさんと
3人で飲んだのは。
そのあと体調を崩された備瀬さんを励まそうとのまっすんの呼びかけで
始まった「とにかく野郎会」。
シェリフの曲をほぼシェリフのメンバーで演るシェリフのライブ。
今回もパーカッション、備瀬さんが真ん中。
シェリフの演奏が聴けることが嬉しいし楽しいのはもちろんやけど
メンバーもファンもこうして集まれて顔を見せ合えることが何より幸せ。
誰もがニコニコ。
これほど愛し続けていられるバンドに出会えるなんて、音楽ファン冥利に
尽きるというものです。

片付けたあと

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メンバーの撮影会をしようということになりました。

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備瀬さんが話したことは心に留め置いて、第4回とにかく野郎会のライブの
お知らせが来る事を待っているとしよう。


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明石恵さんのエフェクターの赤と増田俊郎さんの靴の緑。

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ハウリンの提灯。

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青木しげひささんの曲「レイジーD」


by mint_jam | 2015-07-26 23:56 | music | Trackback

小山田悦写真展〜白と黒のやさしい世界〜マカロンとパリ@ガトー・ファヴォリ

何年か前、桜の季節に遺影が欲しくて(何かあったときのためにね)
ポートレイトを撮ってもらったことがある小山田悦さんの写真展。

悦さんと言えば冬のパリ♬
写真とガトー・ファヴォリのお菓子で2度美味しい時間。

フィルムに焼き付けたパリの風景や日常。
展示は白黒だけど会場にはカラー写真も置いてあって
比べて見るのも、いとをかし。
デジタルが当たり前になっている今、フェイルムで撮ることの最も大きな意味は
フェルムで撮ってるということへの心のありようなんじゃないかと思う。
自分の写真に対するこだわりとかシャッターを押す躍動感とか。
クライアントがいない(しばりがない)写真を撮るときはプロでも感情に
左右されるんじゃないかと思うし、そうあってこそ、その人らしい
写真になるんやと思う。

1991年1月。
航空券を買ったあとに湾岸戦争が決定的になって、それでも行っちゃえ。
って行った巴里。
エッフェル塔を囲む兵士と、ここはスキー場か!とツッコみたくなるような寒さ。
どんだけ登るねん!すべるちゅうねん!な安宿のすり減った石階段。
バゲットスタンドが賑わう出勤ラッシュ。
東京なみに1駅分くらい歩く地下鉄の乗り換え。
悦さんの写真を見ていると、あの日パリの、それは決して
ガイドブックには記されない風景が鮮やかに蘇って来た。

パリってどこを切っても絵になる街。
だからこそ、撮る人が試されているとも言える街。
またいつか、自分を試しにパリに行こう。

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RAI CAFE(以前この場所にあったカフェ)の時と同じように北向きの
窓際に席を取る。
写真展特別メニューのレアチーズケーキに乗っている、これ何でしょう?
うん?
山椒?!
白ワインに合うように、やって。>>大人♬

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ガトー・ファヴォリと同じ栄町ビルディングの1階にある
パラマウント オン パレードは店主のこだわりが随所に見つけ出せる上に
良心的な価格なこともあって乙仲に来たら必ず立ち寄る雑貨屋さん。
この日も立ち寄り、今年の神戸ビエンナーレ@東遊園地に出品(出展)されると
教えていただく。
夜だけしか体験出来ない現代アートなんやって。
めっちゃ楽しみ。

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by mint_jam | 2015-07-25 23:36 | art | Trackback

円道一成還暦里帰りライブ@チキンジョージ

ライブ名の本名は、「円道一成: The Soul Stew!、The 還暦LIVE
西日本Tourat CHICKEN GEORGE!」やって。
長過ぎ〜。
なので、円道一成還暦里帰りライブ@チキンジョージ。と呼んでおこう。

一成さんのニックネーム”シャーク”の由来は、止まったら死ぬから。
やそうで、通風やというのに止まるどころかずっと動き回ってはる。
ニックネームに偽りなし。

パワフルかつメロウ、艶(あで)やかで色っぽい。でなきゃね、ソウルは。
とても還暦とは思えない成熟した声の艶と張りに引き寄せられる。
客席参加型ステージで楽しさ倍増。

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三井ぱんがボーカルをしていたTopsの和佐田達彦さん。
爆風スランプのバーベQ和佐田さんですよ〜。
ビシバシ。

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丸山ももたろうさんとの「ももかん」や静沢真紀さんと「アコギGroove」など
アコースティック・ギターの演奏しか聴いたことがなかったギターの石井完治さん。
テレキャス・ワウ・カッティングでノリノリだい。

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もんた&ブラザースのマーティブレイシーさん。
ドラム、めちゃ巧(うま)、歌は、フツー。笑

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ソウルにはホーンズがつきものだから。
ヴィーナス・ホーンズの美人さんたち、華やかでカッコイイ♬
永井実穂さん ( sax ) 、安達奈央美さん ( tp ) 、杉山牧子さん ( tb )

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ゲスト
和佐田達彦さんがプロデュースしている竹内藍さん。
師弟愛やね。

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ゲスト
描いてはる姿が幸せそうやから、いつ拝見しても細胞を幸福で
満たしてくれるライブペインティングwithライブの利休さん。

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ゲスト
お名前を聞くのも初めて二胡奏者、鳴尾牧子さん。
「賽馬」という曲では二胡のおっとりした奏で方ってイメージを覆す、
モンゴルの草原を馬に乗って駆け抜けるような奏法にびっくり。

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還暦に際し、近年旅立たれた近しかった方々に思いを寄せての1曲は、
ジョー山中さんの人間の証明。
天に届けとばかりの声に鳴尾牧子さんの二胡が絡み付く。
一成さんの唄い終えた安堵の呼吸が宙を舞う。

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ゲスト
山下”ブーケン”賢一さん(vo&g)と、天野SHOさん(b)。
マーティブレイシーさんのドラムにエディさんをなぞり、在りし日の
エディ・ブーケン&ショーが神戸ライブシーンを牽引していた頃を思い出し、
改めてEBSに敬愛を感じる。

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最後のゲスト、白井”Nomio”正伸さんへの一成さんの眼差しにうるっ。

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35年ぶりに見たステージは、それはもう興奮のるつぼ。
関学やチキンで見ていた頃のイケイケ感に溢れていたステージを思い出してみる。
あの頃もこうして浴びた音で興奮していたんやろうけど、この歳(←どの歳)になっても
まだ演る側も聴く側も音への想いは、変わってはいないもんやな。
一成さんのライブ情報を教えてくれた冨居さん@神戸新聞社に感謝。
by mint_jam | 2015-07-24 23:59 | music | Trackback

SUNCHAGO BURGERS(サンチャゴ・バーガー)@元町

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Bar・ムーンライトに着くほんの手前でテキサス人の友だちが立ち止まる。
記憶ではセンスの良い雑貨屋さんのはずが、いつの間にか
ハンバーガー屋さんになっていた。

「お肉がジューシーで、美味しいねん。」と嬉しそうに話す
その表情から、めちゃ旨が伝わってくる。
アメリカ料理の代表であるハンバーガーを出身者がこれほど力説するんやから、
これは食べに行かなくちゃいけません。の強迫観念にかられる。
(笑)

ご夫妻でされているお店は、時の流れがゆったりした港町がよく似合う設え。
BGMは、ボブディランの30周年記念コンサートライブ。
説明を受けて注文して、しばし待つ。の図。

来た、来た〜。

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作法に従ってバーガーを紙に包む。
パクッ。
米粉バンズがモチモチで、お肉が重くて味がしっかりしてて、アボカドもいっぱい
入ってて、しばし無言になるくらい旨い〜。

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+++++
サンチャゴ・バーガーを立ち上げたおとうさんとおかあさんのことを書いた
息子くんの作文が貼ってあるんやけど、帰りしなに読んだら、
バーガーの美味しさが再び口の中に溢れて来た。

「幸せだなぁ。
僕は美味しいものを食べているときが一番幸せなんだ。」
ボブディラン好きの店主からバンズを作っているお店のお話を伺っていると
頭の中に加山雄三の「君といつまでも」が流れてくるのだった。

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by mint_jam | 2015-07-23 23:22 | f&b | Trackback

カルメン・マキ ~語ることは歌うこと、歌うことは語ること~@ワイルドバンチ

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「音凪4周年&移転記念月間ライブ/特別出張企画 カルメン・マキ
Poetry reading Live@ブックカフェワイルドバンチ」って、タイトル長っ。
(^^)

高校生のときに、既に解散していた「カルメン・マキ&OZ」レコードを
買ったのは「私は風」が聴きたかったから。
まだ、アングラって言葉を知らなかったようにも思うけど
四人囃子なんかとも違うロックな演奏と、湿度の高いジャニス・ジョプリン
のようなカルメン・マキさんの唄い方がおどろおどろしく、けれどそれが故に
惹き付けられたのでした。

それから時が流れ・・・。(どんだけ〜 笑)
先日Facebookを見ていたら、カルメン・マキさんのポエトリー・リーディングという
イベントが目に止まり、機会があれば行ってみたいと思っていたブック・カフェ
ワイルドバンチ」@天6での音凪企画ということで、今のカルメン・マキさんに
会いに出掛ける。


始まりは「眠らない人」(水城雄)。
わたしが眠りにつくとき、彼は目をさましている。
わたしが目をさましたときも、彼は目をさましている。
彼はけっして眠らない人なのだ。
・・・・。


ワイルドバンチは想像していたよりずっと広く、映画のあれこれと本の
大海原。
言葉と音に精神を研ぎすまそうとするお客さんの熱気に飲み込まれ
時には瞑想に近い感覚に襲われる。

羽仁知治さんが奏でる詩の節と節の狭間に潜り込む音の伸び、間合い、テンポ。
読む声の強弱、感情、シンコペーション。

寺山修司さんの「玉音放送」や条田瑞穂さんの「光る骨」などなどの詩の朗読と
歌唱が交互に繰り返される。
歌は浅川マキさんの「それはスポットライトではない」や西岡恭蔵さんの
「アフリカの月」も選曲されていた。
マキさんの朗読はジャズやな。
詩ではなく詞の朗読も聞いてみたい。
例えば「私は風」とか。


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+++++
寺山修司
「アロハ」というのは「こんにちは」の意味だが、
「さよなら」の意味もあるのだそうである。
「さよなら」と「こんにちは」が、同じことばだというのは、なんという
美しいことだろう。
ぼくは、人と逢うたびに「アロハ」と手をふる南の島の人たちのことを
思いうかべないわけにはいかなかった。
書物をひらくと、インドの「ナマステ」もまた「アロハ」と同じように、
「こんにちは」であり「さよなら」でもある。
アフリカでは「さよなら」と「こんにちは」を区別する国など、
どこにもないのだそうである。
では、日本語ではなぜ「さよなら」と「こんにちは」を
きびしく区別するのだろうか?
「こんにちは」ということばは現実のことばだが、「さよなら」は希望の
ことばだ、と教えてくれたのはぼくの中学時代の歴史の先生だった。
先生は、スペインの市民戦争の話をしてくれるので、ぼくたちはいつも
放課後も先生のまわりに残っていたものだ。
先生は、もう決して若くはなく、その本箱には二、三冊のスペイン語の辞書と
ギリシア神話の本があるばかりだった。
「こんにちは」は、いつでも確実な約束であり、健康であり、生産的である。
だが、「こんにちは」はいつでも目の前の現実であって夢ではないのだよ
と先生は言った。
ところが、「さよなら」はなぜだか現実ではない。人はだれでも「さよなら」と
言うときに、希望をいだく。
だが、「希望は人類の最後の病気だ」ということも知らないで。
なぜですか?とぼくは先生に尋ねたことがある。
なぜ、希望は人類の最後の病気なのですか?
希望こそ「おはよう」であり、人類にとって、もっとも確実な約束では
ないのですか?と。
すると、先生は目を細めて、眼鏡の曇りを拭きながら、
君は「パンドラの筐」の話を知らないのだね?と言った。
そして、あのプロメテウスの義理の妹の、世にも美しいパンドラの話を
聞かせてくれたのだ。

パンドラとエピメテウスとは結婚した。二人はとても幸福だった。
エピメテウスはギリシア語で「後から考える者」というのだが、その名のとおりに
すこし血のめぐりのわるい実直な男で、パンドラは肉体美の、妖しい妻であった。
二人の家には、兄のプロメテウスが残していった筐がひとつあった。
筐は黄金で出来たものだったが、中に入っていたのはすべて病気であり、
憎しみ、悪巧み、戦争、妬み、嘘、といったものばかりであった。
プロメテウスはこれらの病気が人間のあいだに流行しないように、一つの筐の
中に封じこめてしまったのだが、それでも不安だったので出かけるときに、
「なにがあっても、決してこの筐だけはあけないように」と言い残したのだった。
しかし、パンドラは筐の美しさに心を奪われて、プロメテウスがもしかして
宝をかくしていて、それを頭の弱いエピメテウスに守らせるために、勝手な嘘を
ついたのではないかと思い、あけてしまった。
すると、あけた蓋のあいだから、病気、憎しみ、盗みなどの、ありとあらゆる
悪と病気がとび出して、人間の世界にとび散ってしまったのである。
びっくりしたパンドラは、いそいで蓋をしめた。
すると、中から弱々しい声で、「わたしも外に出してください」
という声が聞こえた。
パンドラは訊いた。
「おまえはいったい、だれ?」
すると筐の中から声が答えた。
「私は希望です」
人類の最後の病気である希望が、この世の病のつぐないとして閉じこめられて
あったのか、それとも希望もまた悪の一つに過ぎないのかは、だれも
知ることは出来ないのだろう。と先生は言った。

だが、人はだれでも「さよなら」を言うときには希望をいだく。
たとえそれが人類最後の病気だとしても、「こんにちは」にはない
はかない望みについて、ぼくはときどき考えないわけにはいかないのである。
                       
by mint_jam | 2015-07-22 23:54 | music | Trackback

フルーツフルな日々


by mint_jam
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