「コロンブスの犬」港千尋X管啓次郎@フォトギャラリー sai

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~管啓次郎の伝説的なデビュー作『コロンブスの犬』が30年前に撮られた
港千尋の南米の写真とともに22年の時を経て復刊した。~

比較文学者で詩人の管啓次郎さんと写真家の港千尋さん。
「ブラジルから地平線を超えて」というキーワードに惹かれてお二人のお話会へ@フォトギャラリー・サイ
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30年前、学生だった港さん。
ある会社が募集した「1年間無料で南米で自由に過ごす」というプランに採用され自由を具現化した。
その時港さんが撮った写真に魅せられ、管さんも応募し南米で1年を過ごしたのだそう。
当時のエピソードや旅に対するこだわり、今の活動のお話などを聞かせていただく。

憂いの文化が空気に溶けているような写真たち。
ブラジルがポルトガルの植民地だったことに由来する文化を持った人たちが暮らす国だということや 
港さんも管さんも湿度も人の肌の色も価値観も違う未知の町を徘徊し、郷愁、憧憬、思慕、切な さを感じ
世界とは何か? 国とは何か? 民族とは何か?を考えあぐねた日々を過ごしたんやろうな。と
想像してみる。

今でも旅をしているというお二人。
自分の意思で歩く。
その土地の空気や文化にうずくまって感じたり考えたりする。
これこそ旅の醍醐味やね。
また旅に出たくなったよ。
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「今のお二人を創ったエピソードは?」の答えが
「年率1000%!!の南米で、物(例えば新聞とか)の値段が朝と夜とで変わる日々を体験したせいで
経済への信頼がなくなり、お金はあると使ってしまう。」
やったのには笑ってしまった。
by mint_jam | 2012-04-17 21:24 | art | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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