レヴォン・ヘルムにありがとうの花束を>>大きな桃色の家の地下室に捧ぐ

好きなバンドを3つ挙るならビートルズとザ・バンドとシェリフ。

ザ・バンドのメンバーやったレヴォン・ヘルムが亡くなったというニュースが今朝
音もだちの間に駆け巡った。
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ザ・バンドの音に惹かれたのは今よりずっと音楽雑食やった高2か高3。
アメリカ南部の土の香りがするく田舎(イナタ)い音に興味を持ち始めていたところやったから
ザ・バンドの音もすぐに気に入り、既にバンドとして崩壊していたけれど音源を集め聴いた。
映画「ラストワルツ」を見る機会を得て、さらに”好き”に拍車がかかった。

エリック・クラプトンが「クリーム」を解散させたのは、ザ・バンドの「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」
で衝撃を受けたからやいうエピソードがあるくらい
ザ・バンドはリーダーがいない最もバンドらしいバンドやと思う。
ザ・バンドがやろうとしたことこそバンドの真髄やとの思いは30年以上経った現在に至る。
そしてバンドを牛耳っているのはドラムのノリやということも。

メンバー5人のうち4人はカナダ人。
唯一のアメリカ人でアメリカのルーツミュージックが細胞に染みこんでいるレヴォンは
アメリカ南部の音を彷彿とさせるザ・バンドの音のリーダー的存在やった。

ただ一度レヴォンが出演するコンサートを見たことがある。
リンゴスター率いるオールスターズのツアーメンバーとして来日した時。
リンゴとジムケルトナーとレヴォンヘルムのトリプルドラム。
ザ・バンドのアイコン的楽曲「ウエイト」を演ってくれた。
レヴォンは今まで幾度「ウエイト」を演奏し歌ったんやろう?
The Band ... the Weight 1969 @ woodstock live →

ユダヤとネイティブアメリカンの血を引くロビー・ロバートソンとの愛憎とも言える意見の相違や
リチャード・マニュエルとリックダンコの死を受け入れ末期ガンでありながら生涯現役ミュージシャンとして
ステージに立ち続けたレヴォン。
2010年グラミー賞の「The Best Americana Album」部門にボブディランやウイリーネルソンと共に
ノミネートされレヴォンのアルバム「Electric Dirt」が受賞した。
カバー中心のアルバムやけどアメリカ南部の深い部分が香る素晴らしいアルバム!!
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続けて「Ramble at the Ryman」が受賞という快挙。
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音もだちに教えてもらったyoutubeに挙がっている1ヶ月前(3月16日)のレヴォン。
Levon Helm-Donald Fagen-Paul Barrere-Fred Tackett @ Old Town School of Folk →
ザ・バンドを敬愛する音もだちの多くが哀悼の思いとともにザ・バンドの映像ではなく
近年の映像をUPしていることをもしレヴォンが知ったらものすごく喜んでくれると思う。

The Band - Night They Drove Old Dixie Down @LAST WALTZ →
今聴くと、なおさらレヴォンのアメリカ南部への思いが伝わってくる。

何年か前のことやけどレヴォン主催の焼き肉(バーベキュー)パーティがニューヨークであると知り
レイラさんと「行きたいね!」と話しながらもお互い仕事を優先して諦めたことがあった。
もし参加していたら・・・。

レヴォンにありがとうの花束を贈ろう。
やすらかにね・・・。

LEVON HELM HP →
The Band HP →
by mint_jam | 2012-04-20 23:58 | music | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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