インド紀行>>山が燃えている
2013年 03月 19日
ベッドのサイドテーブルに置かれた電話が鳴った。
「山が見えるよ! mintの部屋からも見えるよ!」
ヒバリちゃんの嬉しそうな声。
湯たんぽのぬくもりをベッドに残し窓を開けるとヒマラヤ!!
リビングスペースに行くとヒバリちゃんがいて
2人で窓から身体を思いっ切り伸ばして山を見る。
「見えるねぇ~♪」
「見えるのは朝だけやからね。」
朝陽に燃えるカンチェンジュンガ山群。
その美しさ、荘厳さ。
刻々と変わる光の粒の色に見とれる。
「山が燃えている!」
ハイジがおじいさんに叫ぶシーンを思い出し、心の中で叫ぶ。
「山が燃えている!」
ヒバリちゃんとふたりで広場の先にある展望台まで散歩する。
ダウンジャケットを着ていると暑いくらい。
寒くなくて良かった!
ふたりで山に向かって立つ。
「こんなに綺麗に見えたのは初めて。」
ダージリンには何度か来ているヒバリちゃんが言う。
冬でも毎日見えるわかではないんやね。
私たちが滞在していた間、こんなに綺麗に見えたのは、この日だけやった。
朝陽が高度を上げ靄がかかるまでを見届けたら急にお腹がすいてきた。
「カンチェンジュンガ山群」
インドとネパールの国境にある世界第3位の高峰。
カンチェンジュンガ(8586m)はチベット語で「偉大な雪の五つの宝庫」の意。