いとしきエブリディ @ シネリーブル神戸

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英国・ノーフォークの小さな村に住む、ステファニー、ロバート、ショーン、カトリーナ
女の子2人と男の子2人、4人の子供がいる夫婦の日常。
夫・イアンは出所の見込みが立たないまま刑務所にいて、妻・カレンは昼夜働いて
お隣のお世話になりながら子供を育てている。
夫を愛している妻は、面会日に子供を連れて夫に会いに行く。
妻には子供たちとも仲の良い男友達がいる。
男友達は妻を愛し、心を支える。
夫は妻からその事実を聞かされ妻をなじる。
こんなに波乱に満ちた日常の心の機微を丁寧にキメ細やかに詩的に描いている。
淡々と・・・これでもかというくらい淡々と。

一番魅力的かつ興味深かったのは、カレンが4人の子供の母である前にイアンの女でいること。
これこそが、この家族の絆の根源なんやと深く思う。

マイケル・ウィンターボトム監督は、毎日(エブリディ)の積み重ねが
どれほど愛おしいかを描くために、この愛らしい実の兄妹4人を5年もかけて撮ったんやね。
だからまるでドキュメンタリーに見えるよ。
マイケル・ナイマンの音が、この映画のすべてを語っていて感情を増幅させる。
優しさに包まれたならきっと目に映るすべてのことがメッセージ。

いとしきエブリディ →
by mint_jam | 2013-11-27 00:01 | movie | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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