寺田順三展覧会「猫」 @ ギャラリーvie

寺田順三展覧会「猫」 @ ギャラリーvie_c0108673_2114879.jpg

ギャラリーvieさん、移転後初訪の作品展は寺田順三さんの「猫」。
初挑戦という「ウォーターレス・リトグラフ」っていう版画技法は
下絵の線の質感(タッチ)も、微妙なかすれ具居合いとズレ感も
ファビュラスオールドブックにあるアメリカの古い絵本のような手仕事の温かみに溢れている。
下絵→赤と青の2色刷り工程が見て取れる展示も、いいね!

「寺田さん、なんで今回は猫やったんですか?」
「最近うちで猫を飼い始めてん。」

「なんでウォーターレス・リトグラフをやろうと思ったの?」
「若い絵描きの作品展を見に行ったらウォーターレス・リトグラフの絵やって
 面白い!と思って教えてもらってん。10枚刷ってやっとこんな感じ。
 レタリングも自分でやってみたかってん。」

面白いと思ったら新しいことをやってみようとしはる寺田さん、素敵や~。
どの絵の中にも「youpi youpi」って書いてあるから猫の名前かと思ったら
「わぁ~い」とか小さい子どもたちが喜んでいる様子を表す、赤ちゃんをあやす時に使う
フランス語なんやって。

あっ!福田利之さん、
お隣の部屋に居てはったのね。
ユッピユッピ!(^^)
(^^)

+++++
ウォーターレスリトグラフ
リトグラフ用に目立てしてあるアルミ版に「水性」の色鉛筆などで描画した上に
シリコンを薄く均一に塗布。
シリコンは油性描画材は溶かすが、水性ははじき、乾燥すると絵柄のない部分が
コーティングされ、リトグラフのように常に版を水でぬらして油性インクとの反発作用で
刷る必要はなくなり、描画部分にインクをのせるだけで刷ることができる。
by mint_jam | 2013-12-15 22:19 | art | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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