モロッコ紀行>>フェズ新市街

8時ちょうどのバスに乗ろうと地図を見ると歩いて10分ほどで行けそうなバス停へ。
ホテルを20分前に出て歩き始めると、あれ? 
新御堂筋から御堂筋になる梅新南みたいなとこが現れ迷いかける。
「間に合うかなぁ。」
目印のモクスを目指して寡黙に、全エネルギーを歩幅に向けて歩く。

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「バス停ちゃうやん。バスステーションやね。」
「間に合った〜。」
安堵の喜びも束の間。
「full(フル)。」
冷たく言い放った窓口のおばちゃんの英語を日本語に訳すと「あんたら来るのん遅い
ちゅうねん。8時のバスは満席や、ちゅうねん。」

シャウエンって人気あるねんなぁ。
11時出発分のチケットを買って待ち合い室に行くと、たくさんの人が並んでいる。
大きな荷物は別料金を払って預けるシステムのようで、そこにも人が並んでいる。
バスが出発すると人気(ひとけ)のない待合室にテレビの音声が聞こえ始める。
11時まで3時間あるし、ひとりづつ交代でこの辺を散策しよかということに。

旅友が出掛け、おばちゃんが入ってきた。
おばちゃんはどこに行くのだろう。
いや、家に帰るのかもしれない。
立ち上がって何かを唱え、頭や手や顔を床につけてお祈りを始め
終わると、私の視線に気づいているのかいないのか何事もなかったように
静かに腰をかけた。
このあと何度もこのおばちゃんのことを思い返した。
大きく記憶に残る風景は絶景だけではないのである。

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新市街をちょっこし散歩。
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旧市街が残る街の新市街は、どの国のどの街も同じような風景で印象が薄い。
フランスによって造られたというフェズの新市街。
1時間くらいの散歩ではフランスの香りは見付けられず。
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by mint_jam | 2016-03-09 21:43 | travel | Trackback

フルーツフルな日々。旅人だったり、レコガールだったり、オリーブ少女だったり。 美味しい食べ物と麻薬性の高い音楽にうずもれて、気持ちが動くままに写真を撮っていると幸せです。 日常や日常じゃないどこか。座右の銘は一食入魂。photo&essay:宮本ミント


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