男木島散策sideB@フォトクラブ合宿
2016年 11月 27日
おばあちゃんが、カタカタさせながら坂道を歩く風景。
乳母車のような4輪手押し車は、車が通れない狭い坂道とともに暮らす
男木島住民にとっては、荷物を運ぶ必需品。
杖代わりとしても大活躍。
イム・ミヌクさんの作品「Lighthouse Keeper」の前をオンバと通る
おばあちゃん、ええ眺めやー。
Lighthouse Keeperって、灯台守のこと?
見に行ってみた灯台は、ありがたみを味わうことなく、とって返して
きてしまったけれど、映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になった
ところだそう。
オンバファクトリー。
芸術作品と島民との間の不協和音を感じた男木島で
オンバファクトリーが、こう教えてくれた。
「私たちは、ご年配の方が日常の必需品かつ愛用している
オンバに絵を描いて移動する立体芸術作品を作って使ってもらって
いるんです。
信号もない長閑な島に、芸術とやらと、その芸術にもれなく
付随してくる観光客との接点を持ってもらえたらいいな、と。」
芸術祭終了後も、継続して活動を展開しているらしい。
使う人が要求する条件を満たした上で、質感だったり
感触だったり、見た目だったりという付加価値があってこそ
愛着が湧くというもの。
このオンバはそれにも増して、島の風景までもを作っている。
いいね、ONBA FACTORY。
お昼ご飯に食べた島の定食。
サザエも美味やけど、友達に分けてもらったタコの天ぷらの
プリプリ度合いがたまらなかったな。
図書館が、ええ感じやよ。と教えてもらう。
庭もあって、縁側から靴を脱いで入るお家のような2階建。
まるでブックカフェ&ギャラリー。
篠山紀信さんの山口百恵写真集やマンレイの写真集が、南三陸から
など震災関連の本と一緒に飾るように立てかけられている。
どんな司書さん、館長さんなんやろ。
ギュギュッギュと詰まった盛りだくさんな行程だったけど、
たった2日間やってんね。
一緒に行った皆様、お世話になりました。
有難うございました。
フェリーを待つ長い行列に、海風が吹く。
雲が龍に見えてきて、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」が
mpodをぐるぐる。
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って・・・。