鎌倉紀行>>角打ち”高崎屋本店” DE 憩う
2017年 07月 20日
御成商店街から見える引き戸が、角打ちに思えて
近づいてみると、やはりそうだ。
真昼間だというのに、ダークダックス状態。
角打ちの引き戸は、商店街にある高崎屋本店の勝手口なのね。
歴史、趣、店主の思いを感じる、家族経営の酒屋は
鎌倉の濱田屋の空気と連動。(^^)
「夜までやっていますからよかったら是非。」と声をかけていただき
夕刻に滑り込む。
どの日本酒にしようかと意気込んでいたら、常連さんに「ここは、ビールが美味しいよ。」
と促され、「とりあえず、ビール。」
で、常連さんは日本酒。(^^;
「私ね、見合いで稲村からココに嫁いで来たんよ。ほら、ここ。
これ、実家。」
雑誌を見開き、娘時代に過ごした町を自慢してくださる。
常連さんが持ち込んだソーセージの缶詰で話題沸騰♪
「鎌倉、どう?」
「行き止まりが多い。
何にでも”鎌倉”が付いている。
歴史あるものとして朽ちた感じを残し、変にこ綺麗にしていない。
どこにいても江ノ電の遮断機の音が聞こえる。
媚もしないし、無視もしない、地の人たちの観光客や新参商売人への
距離の取り方が絶妙。 」
などなど・・・思いつくままに感想を言うと、
「住んでいたら、気づかないことばっかりな嬉しい感想。」
と居合わせたみなさんに賛同してもらえて、私の方こそ嬉しい。
「どこに泊まっているの?」
「soba bar」って答えると、「あそこの店主、山形の人でね。うちもお酒卸しているんよ。」と。
「御成通りは、御用邸があったことから、宮家が訪れるたび「おなり〜 おなり〜と」
町中が賑わったことに由来すると教えていただく。
翌朝、シャッターが降りたお店の前で、ワンコと散歩に出てこられたおかあさんに遭遇。
「夜のイメージと違うでしょ?(^^) 鎌倉に来たら寄ってね。」
出会いは、旅の真髄。
満室で泊まれなかった「ホテル・ニューカマクラ」
レストランがあれば食事をしたかったけど、オンリー・素泊まり。