フルーツフルな日々


by mint_jam

2017年 08月 24日 ( 1 )

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映画「海辺の生と死」は無言の反戦を含んだ、作家:島尾敏雄・ミホ夫妻の恋の物語。
ロケ地が奄美大島と加計呂麻、主演が滿島ひかりさんなんて
それは見なければいけません。(探偵ナイトスクープの小枝探偵風に)

海軍特攻隊隊長として加計呂麻に赴任して来た敏雄(映画での役名は朔=サク)は
女教師の太平ミホ(映画での役名はトエ)と出会う。
戦時下にあって夢など持てない不確かな時世ゆえなのか
島長(しまおさ)の家に生まれたノロ(島の女司祭)後継者だったからか
あるいは単に自分の感情に忠実かつ奔放だったからか
風土や島の世間体にあがらい、トエは本土から来たいつ出撃するかもしれない朔と
自らの意志で想いを遂げる。
島長にも関わらず本土の人との恋愛ご法度を、見て見ぬと決め込む
トエの父の心の大きさに感動。

「今夜、浜辺に来てください。」
朔の誘いに無垢な心身をぶつけるトエを演じるのは、ルーツ奄美の
滿島ひかりさん。
内面から滲み出る狂気さえはらんだ深海のエロさが全編に漂う。

カゲロウ島?加計呂麻島でええやん。とか、防空頭巾を被らず
防空壕に行くの?とか、当時は奄美言葉を禁止され標準語を
強要されていたんじゃないの?とか、上映時間長過ぎなど、ツッコミところ
満載だけど、奄美、加計呂麻LOVE♪の私には、島の閉塞性や生死と
真っ向から向き合う苦しさと対峙する、島の娘と特攻隊隊長の心の機微や
くったくない子供たち、島の祭り(8月踊り)、木漏れ日、青い海、鳥のさえずり
虫の声、波の音、そのどれもが愛おしくてたまらない。

トエが島唄を歌う場面があるんだけど、指導したのは唄者(うたしゃ)の
朝崎郁恵さんだって。
うひょーーーっ。
満島ひかり主演『海辺の生と死』が描いた奄美という特別な場所


by mint_jam | 2017-08-24 21:52 | movie | Trackback